約 637,256 件
https://w.atwiki.jp/kimo-sisters/pages/319.html
86 名無しさん@ピンキー sage New! 2008/02/11(月) 15 27 14 ID qGxmsdu3 白 白 白 白 白 まっしろな白。 白い天井 白いベット 白い壁 白いカーテン 全てか白かった 体が動かない、特に左に違和感がある 俺の名前は木村陸 普通の高校生で普通の人生を生きてきた、両親、姉の4人の普通の家庭 なぜここにいるかって? 話はいつだろう、一週間ぐらい前にもどる 87 名無しさん@ピンキー sage New! 2008/02/11(月) 15 41 36 ID qGxmsdu3 「なぁ、姉貴最近変じゃね、妙につかかってくるし、くっつこうとしてくるし」 変じゃないよ、私はりっくんと一緒にいたいからしてるだけ」 「前は普通だったのに、なんかあった?」 「いや、なにも」 どこか歯切れがわるい、なんかあったんだ 登校中の普通の光景 ―不思議ではあった、普段の姉貴とは思えない、行動を三日前ぐらいからするようになった 普段作らない弁当を俺に作ったり、登校と帰宅は一緒に帰るのを強制したり、一緒に歩きだすと姉貴は腕をくんだり、手を握ってきたりした いままで、してこなかったスキンシップをしてくるようになった なにかがあっただが、俺にはわからない、答えを求めて姉貴に聞いても一切喋らず 俺は答えのない問題にあたった気分だった ―いつか、姉貴は話してくれる、そう考えるしかなかった そして、あの時がくる 89 名無しさん@ピンキー sage New! 2008/02/11(月) 16 03 02 ID qGxmsdu3 その日も普通の日だった、普通に学校に行き、普通に帰る ―その日はちがった、夜俺が寝ようとすると、扉から「トントン」と音が聞こえた 「りっくん―話できるかな?」 「うん、いいよ」 こんな時間になんだろう、時刻は11時を回った所だった 「実はね、りっくん、私実家に引っ越す事になってね」 「え、なんで姉貴が何かしたの?」 「実はね、りっくんにしていた事がママさんにばれたんだ」 「俺に?」 いったいなにを言うのだろう、それは俺の予想の斜め上をいくものだった 「そう、それは…言うね、りっくんの部屋のゴミ箱のテッシュを集めたり、りっくんの髪の毛を集めたりして、それで◯◯◯をしたりしたんだ」 「そ、そんな事なのか」 びっくりしたが、俺と姉貴を別れさせる原因になるのか? 「うん…けどね、りっくんの貞操が危ないとか、嫁ができなくなるとか、言っておじいちゃんやパパさんを説得させたらしいの」 そこまで、するのか母さん 「だからね、裏でそんな事したけど、表じゃ、りっくんと普通に暮らしていたじゃない、だから私は引っ越しが決まってからは少しでも、一緒にいたかったし、りっくんとの思い出も作りたかった」 90 名無しさん@ピンキー sage New! 2008/02/11(月) 16 10 42 ID qGxmsdu3 そこで姉貴が豹変した 「最後の思い出作りたいなー」 「え?」 一歩 一歩 一歩 近づいてくる 確実に少しずつ 「リックンノカラダノイチブガホシイナー」 「な、なにを言って」 「サイゴノオモイデツクリタイナー」 やばい、姉貴はイカれている、そう言える だが遅い、もはやにげれない 「大丈夫、左手を貰うだけだから、ね」 「痛くもないし、怖くもないよ」 「 」 俺の意識はもうなかった
https://w.atwiki.jp/tukusureyaruki/pages/14.html
やる気をくじく原因と思っているのを載せていってね やる気を出したくて、やる気の出ない原因を探したい、って人は、 原因と思われるものをクリックしていって、対処方法を参考にするといいかもね 肉体的疲労がある 集中力をそらすものがある 何から手をつければいいか分からない やることが多すぎる アイデアが浮かばない 肩に力が入ってる 他にやりたいことがある 失敗を恐れている 目標達成に魅力を感じられない 危機感が無い 普通にRPGを作った事もないのに無駄に会話を分岐させる -- 名無しさん (2011-06-23 18 59 27) コンセプトがないので少しそれると軌道修正できなくなって -- 名無しさん (2011-06-23 19 07 50) 素材屋さんの利用規約が厳しい -- 名無しさん (2013-04-09 05 50 21) 他人のツクール作品やると「自分で作る意味ないじゃん」と思ってしまってやる気なくなるのはよくある話 -- 名無しさん (2016-01-08 14 37 39) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/jyunane/pages/28.html
「コイノスナハマ―女のドキドキ☆修学旅行―」 女友1「ねーねー、女。男くんとはどこまでいってるの?」 女友2「あ、それ私もききたーいっ!」 女「え、えぇっ!?」 修学旅行二日目の夜、私は友人達と部屋で続に言う恋バナをしていた。 急に矛先を向けられて、とても慌てる。 女友2「なによー、言っちゃいなさいよー」 女友1「もしかして、口では言えない所までいってるのっ!?」 彼女達はキャーっ!と勝手に盛り上がる。 女「…別に私たちはそんな関係じゃないよ。」 嘘はついていない。 確かに私たちの間には他人とは違う何かがあると信じていたが、それは恋ではなく信頼とかそういう類のものだ。 しかもお姉さんを中心に置いて初めて成立するはかない感情だった。 私のそんな微妙な気持ちを察したのか、部屋は神妙な空気になる。 彼女達は私を励ますように、テンションをあげた。 女友1「じゃ、じゃあさこの旅行で親密になっちゃいなよっ!」 女友2「あ、それいいっ!明日から自由行動だし、男くんを悩殺しちゃおうっ!」 女「え?でも…」 女友1「いいから、私たちに任せなって。絶対に二人をラブラブにしてあげるからさっ!」 …妙なことになった。 女友2「いーい、しっかり誘うのよっ!」 女「う、うん」 女友1「ここで見守ってるからねっ!」 女友2「ほら、来たわよっ!」 男くんが廊下の向こうから歩いてくる。 私はドキドキしながら彼の方へ向かった。 女「こ、こんばんわ」 男「あ、女。どうした?もうすぐ消灯時間だろ。」 女「あ、う…」 頭の中が真っ白になる。 お姉さん絡みのことなら、緊張しないのに… 男「ん?」 私は大きく息を吸い込むと、一気に叫んでしまった。 女「あ、あの!明日の自由行動、一緒に海行きませんかっ!?」 男「うん、いいよ。」 女「や、やっぱりダメですよね…ってえぇっ!」 男「じゃ、明日楽しみにしてるよ」 彼が去っていく。 私の頭の中は真っ白を通り越して、無に近くなっていた。 女友1「やったっ!」 女友2「やれば出来る子だね、あんたはっ!」 喜ぶ友人達の声が遠くで聞こえたよう気がした。 …男くんと、一緒に海… 女「…ねぇ、本当にこれでいくの?」 女友2「よく似合ってるって!」 女友1「これで男くんも悩殺よっ!」 私はスクール水着ではなく、何故か友人が持っていたビキニを着ていた。 しかも少しでキワドイ。 ビキニなんて初めて着る私は、恥ずかしくて顔から火が出そうだった。 女「…うー」 女友1「いい?頃合いを見て、岩場に誘い込むのよ?」 女友2「そして、いい雰囲気になったら…」 二人はお互いを見合ってニヤリと笑う。 女「…なったらなんなのよぅ」 女友1「ほら、来たわよ!」 女「わわっ!」 …男くんの水着姿を見て頭が真っ白になるのは時間の問題だった。 男「こっちの方は誰もいないな。」 女「そ、そうですね…」 私たちは何故か予定通り、人気のない岩場に来ていた。 二人で砂浜の貝を探しているうちにここまで来てしまったのだ。 胸がドキドキしすぎて苦しい。 …男くん、落ち着いてるな。 やはり私に魅力がないのだろうか? 男くんはいつもの調子で貝を探している。 やっぱり私はお姉さんの友達だから、話しかけたりしてくれるのかな。 お姉さんがいなかったら、どうでもいい存在なのかな。 悪い考えが頭に広がる。 …まずい、止まらない。 私は自分の想像で泣きそうになった。 男「大丈夫か?」 気付くと彼が心配そうな顔で私を見ている。 男「ごめんな、ちょっとあっちで綺麗な貝を見つけて。調子悪くなったの?」 その顔はあの時、私を助けてくれた時と変わらない彼の顔だった。 その顔を見ていると、私の心の中のとげがすーっと抜けていくことがわかる。 …なに暗くなってたんだろ 彼がお姉さんのことを大事にしているのは当たり前のことだ。 どうでもいいことで落ち込んでいたと気付いた私は気持ちを切り替えて、彼に話しかけた。 女「その貝、綺麗ですね。」 男「ん?ああ、姉ちゃんのお土産にしようと思って。こういうの好きだからさ。」 そう言ってやさしく笑う。 …ああ、やっぱり やっぱり私はこのお姉さんを思う優しい笑顔が大好きなのだった。 男「はい、これ」 女「え?」 男「こっちは女の分。」 女「…わたし?」 男「ああ、こっちも綺麗だろ?」 突然の事で理解が追い付かない。 彼は私に小さな桜色の貝を手渡した。 女「あ、ありがとう…」 やっとのことでそういうと、私はゆっくりとその貝を握りしめた。 彼からの初めてのプレゼントを… 「我慢のバレンタイン」 男「最近さぁ、姉ちゃんがチョコ我慢してるみたいなんだよなぁ。」 女「え、チョコを?」 男「うん、おやつにあげても、後で食べるって残してるみたいなんだよ。」 女「…ふぅん。」 男「ダイエットかなぁ、なんか心あたりでもあるか?」 女「…まぁ、あることはあります。」 男「まじで?」 女「でも聞かないほうがいいと思いますよ?」 男「え?」 女「もう少ししたら自然にわかると思いますから、ちょっと待ってあげてください。」 男「うーん、わかった」 数日後 姉「うーん、チョコーチョコー。」 女「お姉さん」 姉「おんなちゃん?」 女「これ食べてください。」 姉「チョコだぁっ!…あ、でもあとでたべる。」 女「これは食べても大丈夫ですよ。あとで一緒にバレンタイン用のチョコレート作りませんか?」 姉「ふぇ?」 女「お姉さん、男くんにあげる為にチョコレート取ってあるんですよね?」 姉「うん…いっぱいあげたいの。」 女「だったらそれを使ってチョコレートケーキつくりませんか?私も材料持って来てますし。」 姉「ケーキ?」 女「ええ、一緒に大きいの作りましょ?」 姉「そのほうがおとうとくん、よろこぶ?」 女「うーん、男くんはお姉さんがあげたものはみんな喜ぶと思いますけど…」 姉「よろこばない?」 女「いえ、すっごく喜びますよ!それは確実です。」 姉「じゃあ、つくるー!」 女「そうと決まればさっそくやりましょうか?あ、その前に」 姉「なぁに?」 女「このチョコは食べてもいいですよ。まだまだ材料はたくさんありますから。」 姉「わぁーいっ!」 ガツガツ 女「よっぽど我慢してたんですね…口の周り真っ黒ですよ?」 姉「チョコおいしいよぉ!」 また数日後 男「ただいまー」 女「おかえりなさい。」 姉「おかえりなさーいっ!」 男「姉ちゃん、これ。」 姉「これ、チョコ?」 男「うん、これは生チョコだからな。とっとくと食えなくなるぞ。一緒に食べよ?」 姉「…どおして?」 男「今日バレンタインだろ?俺からのバレンタインチョコ。姉ちゃん我慢してたみたいだし…ダイエットはもうやめろよ?」 女「…男くんも以外と察しが悪いんですね。」 男「え?」 姉「…わたしがあげようとおもったのに」 男「姉ちゃん?」 姉「…おとうとくんの、ばかぁっ!」 ダダダッ 男「あ、姉ちゃん!」 女「…男くんってお姉さん想いのわりには、乙女心がわかってないんですね。」 男「…俺、なんか悪いことしたのかな?」 女「これ、見てください。」 男「チョコレートケーキ?」 女「これがお姉さんがチョコを我慢してた理由ですよ。」 男「俺の為に我慢してた…?」 女「ええ、好きなものを我慢してまで男くんに喜んで欲しかったんですよ。」 男「…姉ちゃんっ!」 ダダダッ 女「はぁ…私も作ったんだけどなぁ…」 男「姉ちゃん、入るよ」 ぷいっ 男「ごめんな、気付かなくって…」 姉「…」 男「姉ちゃんの気持ちうれしかったよ。」 姉「…ほんと?」 男「うん。だから一緒に食おうよ。」 姉「…あのね、あのねおんなちゃんとがんばってつくったんだよ?」 男「ああ、すっごいうまそうだった。」 姉「きっとおいしいよ!」 男「ああ、楽しみだな」 姉「おんなちゃん、おんなちゃん、たべよ!?」 女「はいはい、もう切り分けてますよ。」 姉「わぁいっ!あのね、おとうとくん」 男「なに?」 姉「このチョコにはね、ふたりでおまじないをしたの。」 女「あ、お姉さん。それは言っちゃっ!」 男「どういうおまじない?」 姉「あのね、だいすきなひとにすきだよってつたわりますよーにっ!」
https://w.atwiki.jp/bb_archive08/pages/29.html
疲労の原因 ①疲労物質の蓄積 ②エネルギー不足 ①→運動を開始すると、心拍数や呼吸が増大し、心臓や循環機能の活動が高まる。そして血流が速く、かつ多くなり、酸素の消費量も増大する。 しかし、運動がより激しくなると、酸素の消費量が酸素を取り込む能力を超えて しまい、エネルギーを産出する過程で乳酸が発生し、体内に蓄積されてしまう。 この乳酸が疲労物質であり、筋肉に過剰に蓄積されると、筋肉活動が停止し、運動を続けることができなくなります。なぜなら乳酸は酸性物質であり、筋肉の最適活動pH値は中性~弱アルカリ性だからです。 ②→運動により筋肉のエネルギーが消費され、これが補給されないままだとエネルギーが不足し疲労を感じる。 ではいかにしてこの乳酸を取り除き、またエネルギーを補給するのでしょう? 前に戻る bbarchive top
https://w.atwiki.jp/kimo-sisters/pages/410.html
452 妹の病んだ原因 sage 2008/05/05(月) 23 32 10 ID WourNVAs 「付き合ってください!!」 「いいよ」 あらかじめ予想していた発言だがここまでお約束だと本当なのか疑いたくなる。 時間は放課後、場所は体育館裏、 退屈にして時間の浪費にしか思えない授業を終え帰宅しようと席を立った矢先、 目の前の女子に呼び止められ、任意同行によりここに連れてこられ先ほどの発言を受けた次第である。 さて、あらかじめ発言の内容を知っており、なおかつ回答もすでに確定したので、 彼女の知恵と勇気を振り絞った(知恵は無いな) 告白に対して即答で返事をしたのだが、なぜかOKをもらえた彼女は、歓喜に胸奮わせ踊りだすこともなく、 呆気に取られた表情で俺のことを見つめている。 なぜだろう。過去の経験からこういったものは返事が早ければ早いほど喜ばれるものだと思ったのだが。 「あ、あの……ほ、ほんとにいいの?」 「ん?なにがだ?」 「え、いや、その、だから…」 要領を得ないな。頭が悪いのか? 「その、そんなにすぐに返事して。」 「ああ、なるほど」 すなわちこの女子は俺が即答したことに疑問を覚え、困惑しているわけか。 「遅いほうがよかったのか?」 そもそも、顔を真っ赤にしながら「ちょ、ちょっとついて来てほしいとこがあるんだけど…」と、 言われて体育館裏という絶好の告白スポットに拉致られておいて、 告白と感づかないやつがいるのだろうか?いや、いない。(反語表現) つまり、その時点ですでに答えを出しているべきであり、いざ、告白されたのなら すぐさまその答えを口にするということは、これすなわち自明の理であり、いわばなるべくしてなった即答なのである。 ここで即答できないやつは、神経が通っているのかどうかも疑わしくなるほどのニブチン、 もしくは、貴様は箸を右手に持つのか左手で持つのかでさえ悩むのかと問いたくなるような優柔不断野郎くらいのものであり、 そして俺は断じてそのようなエロゲ、ないしはギャルゲの主人公に甘んじるような類の人間ではないことをここで断言しておこう。 454 妹の病んだ原因 sage 2008/05/05(月) 23 33 10 ID WourNVAs 「あ、いや、べつにそういうわけじゃ…」 とか言う割には不服そうなのはなぜだろうか?OKの返事をもらえたのだから不満など無いはずでは? う~む、わからん。あいにく、身近なサンプル(妹)の思考が一般的な思春期の少女の思考とかけ離れているので (一般的な少女の思考がストーカーなどという社会に俺は生きていく気はさらさら無い)こういった心の機微がよくわからなかったりする。 予測としては、あまりに即答だったため実は自分のことなどどうでもいいんじゃないかと思い悩んでいる、といったところだが…… もしそうだとしたら、いやはや乙女の勘というものは侮れないものだね。実際にどうでもいい。そもそも、この女子の名前さえ俺は知らないし。 「えっと、その、じゃあ…よ、よろしくお願いします!」 俺が多分に失礼なことを考えていると、名も知らぬ少女Aがそんなことを言ってきた。 危うくこれまでの展開を忘れ去りかけていた俺は、一瞬、その発言が何を意味するかがわからなくて、 危うく「なにが?」と、聞き返してしまいそうになったがさすがに思い出し「ああ、よろしく」に切り替えることに成功した。 しかし、一文の間に”危うく”という単語が二回も入っているけど、大丈夫か俺の脳? 「え、えへへ//」 あー、なんと言うか、目の前ではにかんでいる少女Aを見てしまうと、こう、ねぇ。なんといいますか。 俺の心の中に残滓としてのみ存在する何かが、チクチクと俺の心を刺激してくるんだが。 まあ、俺の心はメイドオブアイアンなので痛くもなんとも無いのだけれど…… ほんの少し、ほんの少しだけ、少女Aの人を見る目の無さをかわいそうだなと思ったりもした。 そんなこんなで少女Aと付き合うこととなり、一緒に帰路に着く。 少女Aは懸命に俺に話をかけてきて、俺も愛想良くそれに応えた。 傍から見たのなら俺たちはそれこそ彼氏彼女していたのだろう。でなければ困るが… 分かれ道。彼女はこちらを振り返り笑顔で言った。 「また、明日!」 その笑顔はとても幸せそうで、その幸せは明日も訪れるとまったく疑っていない笑顔だったので、 俺は一瞬だけ別れを告げるのをためらったが、 「サヨナラ」 その、瞬間、少女Aの、首が、こちらに笑いかけたまま、刎ねて、シカイ、が、真っ赤に染まった…………… 456 妹の病んだ原因 sage 2008/05/05(月) 23 33 49 ID WourNVAs 赤い噴水の向こう側にいたのは美しい少女だった。 指通りのよさそうな長い黒髪を腰元で揺らし、薄い唇を喜悦に歪め、大きな双眸には目の前の噴水など文字どうり眼中に無く ただ俺だけを見つめていた。 今この現状を作ったのが彼女であることの証明に、彼女の両手には不釣合いなほど大きな日本刀が握られていた。 「くすくす、バイバイ。私の敵」 彼女はそういうと、今はもうモノとなった少女Aの横を通り過ぎ、俺の目の前まで歩を進めた。 「おはようこんにちはこんばんは。私の唯一にして全てである愛しい兄さん。」 「……麻里」 そう、彼女は麻里。俺の全てにして唯一である愛する妹である。 「知ってた?本来、日本刀というものは人を切るために作られたわけではないんだよ?」 知らないわけではないのだがそれを言うと、麻里は機嫌を損ね、俺以外の人間に対し先程のように、日本刀を本来の用途目的にしたがって使用しかねないのででしゃばるような真似はやめておく。 というわけで賢い俺は、ここは第二の惨劇を回避すべく、 「知ってる」おっと、正直者の俺はつい本当のことを言ってしまったぜ 「えっ!そ、そうなんだ……」 案の定落ち込んでいる麻里。 おそらく、今こいつはすでに既知のことを俺に尋ねてしまい余計な時間をとらせてしまった、というような自己嫌悪に陥っているのだろう。 「ご、ごめんね…兄さんの貴重な時間をつぶしてしまいそうになって……」 予想通り、自己嫌悪に陥る麻里。 このままだと自らの失態を償うため、近隣住民を惨殺しかねないので、麻里マスターを自認する俺は 町内壊滅を防ぐべく、ここらで自己嫌悪に歯止めをかけてやることとする。 「でもな、麻里。知っていることだけれども、麻里の口から語ってもらいたいんだ。」 麻里がもう少し近くにいたら鳥肌に気づかれていただろうな。 「ほ、ほんと?」 俯くのを止めこちらを上目遣いで見上げてくる麻里。 よし、もう一押し 「ああ、本当だ。麻里の口から聞いたんだったら、どんなに眠くなるような教科書の内容であろうとも、すぐに 満員御礼間違いなしのコンサートに早替わりだ!」 あー、何言ってんでしょうか俺は。完全にアホの子だろう、これは。 しかし、目の前に首無し死体が横たわっている状態で、妹を口説いている俺っていったい…… 自業自得という言葉が浮かんだがあえてスルーしよう。 「そ、そう?うれしいなぁ///」 兄さんもお前が単純な子に育ってくれてうれしいよ。 「じゃあ、そんな兄さんに、私の口から、教えてあげるね」 はて?何をだったかな?説得に精を入れていたせいで話題を忘れてしまった。あいにく俺は忘れっぽいことで評判なんで… そこで生ゴミと化している少女の名前さえ知らない始末。えっと、少女αだったっけ? 「日本刀っていうのは人を殺すために作られた武器じゃないの」 はいはい、その話ね。 「日本刀よりも前に作られていて、遥かに人を殺しやすい武器ならいろいろあるでしょ?」 例えば、槍、とかね… 「それでも日本人は日本刀を発明したの。何でだかわかる?」 ここで、わかる、と言ってしまうとまた面倒なことになるので自重する。 そろそろ、人通りが気になるしね。 「なんで?」 「日本刀はねぇ」 そこで一息切って 「首を切るために作られたからだよっ!!」 叫んだ。 457 妹の病んだ原因 sage 2008/05/05(月) 23 34 20 ID WourNVAs 「人が生物を殺して生きていた時代には日本刀なんか必要なかった。 でもね、人と人が争うようになってから日本刀が作り出された。相手を殺した証明に首を主君に差し出すためだね。 だからね、だから私は本来の使用方法で兄さんにたかるこの女郎の首を切ってあげたんだよぉ! あはははははははははははははははははははははははは!!!」 一通りしゃべると、麻里は声を大にして笑い出した。 その顔はまるで無邪気な幼稚園児のようで、いや、実際に頭の中はいろんな意味で幼稚園児なのだが。 こいつが俺の妹たる相馬 麻里、である。身体的な説明をすると御年十六歳、成績優秀にして運動神経抜群、 居合い術免許皆伝の腕前を持つ(じゃなきゃ女子高生が一太刀で首を真っ二つにはできない)。 加えて容姿端麗。大和撫子のような外見でありながら顔には若干の幼さが残り親しみやすさを醸し出している。 性格的な面だが、普段は品行方正を絵に書いたような優等生でありながら気さくで明るい人気者、と上の説明も合わさり完璧超人なる評価をいただいているのだ。 しかし、いかんせん兄である俺の前ではただの人格破綻者である。 しかし先ほどまでの麻里の行動を客観的に振り返ると、 1、首切り 2、やけに芝居がかった仕草で登場 3、俺の反応で落ち込み自己嫌悪 4、手のひらを返して演説 5、叫ぶ 6、高笑い ん~、ヤバイな。特に1,5,6は公共の道端でやっていいことではないだろう(1はどこでもダメだが)。 このままでは警察より先に精神病棟に連れて行かれそうだな……まあ、どちらもいまさらか。 とにかく今やるべきことは、我が妹君の将来を案じることではなく、一刻も早く身を隠すことであったりする。 そのためにはまず、精神世界に呼吸器なしでダイブし未だに高笑いを続ける麻里をこちらに戻さねばならないのだが… 「ねえ、兄さん」 お、勝手に戻ってきおった。 「なんだ」 「もう少しだね」 麻里は頬を染めながらはにかんで言った。 麻里よ。今の発言の意図を理解しろというのは兄には酷というものだ。 「なにがだ?」 「もう、忘れちゃったの?」 あいにく俺は(以下略) 「もう、約束だよ。や・く・そ・く」 キャラを確定してくれ。 ここで覚えていないとか言うとまためんどくさいことになり、結果、逃げるのが遅れるというわけなのだ。 麻里は全方位死角なしの地雷原なのである。 しかし俺は長年の付き合い+愛情(自分で言ってて嘘くさい)という地雷探知機を所持しているので、容易に解答を導き出す。 458 妹の病んだ原因 sage 2008/05/05(月) 23 35 20 ID WourNVAs 「ああ、もちろん覚えているさ」 ああ、もちろん忘れているさ。 「えへへ、やっぱりね!兄さんが私との約束を忘れるわけないものね」 その笑顔が痛いぜ、麻里よ…… まあ、そんな過去よりも今だ。今。 「それよりも、麻里」 「ん?」 「逃げるぞ。人に見られるとまずい」 「なんで?」 なんでってあんたねぇ… 「誰が来ても兄さんには指一本触れさせないよ?」 そう言って小首を傾げる。 くっ、か、かわいいじゃないか…… 「麻里」 「ん?」 「愛している」 「うん!」 ・ ・ ・ はっ!い、いかん!一瞬、脳内がピンク色のお花畑になってしまった… し、仕方ないだろう!つま先から頭頂部までシスコン成分がぎっしり詰まっているのだから… かわいい妹にあんなこと言われた日には、そりゃ、もう、ねぇ。 「ち、違う…こんなことを言いたいんじゃない。」 「?」 よし、こうなったらまたあの手で行こう。 「いいか、麻里」 「なぁに?兄さん」 「そろそろ帰ろう」 「え、だから…」 「わかっている。お前が俺を守ってくれることは非常にうれしい。だがな…」 おっと、すでに鳥肌が。 「俺は一刻も早く麻里の…いや、麻里がア~ンをしてくれた料理が食べたいんだ!!」 「!?」 あー、言っちゃった。 「そのためにはこんなところでそんなゴミのために時間を潰すわけにはいかないだろう?」 「う、うん//」 麻里の目がとろんとしている。もう一押しかな。 「俺は一刻も早く、俺たち二人の家で麻里とゆっくりと過ごしたいんだ。」 「だからな、」 ここで俺は満面の笑みを浮かべてとどめの一言を言い放つ。 「一緒に、帰ろう。」 「 459 妹の病んだ原因 sage 2008/05/05(月) 23 36 01 ID WourNVAs 「うん!」 ・ ・ ・ ちょろいな。 麻里と肩を並べながら帰る途中、麻里の扱いやすさについて考えていた。 このままだといつか、麻里は詐欺にでもあってしまうのではないかと思ったが、 俺の隣で満面の笑みを浮かべながら、右手に日本刀を抜き身のまま持ち歩いている姿を見たら、それはないな思い至った。 てゆうか、銃刀法違反とかいうレベルじゃないだろう。 抜き身のまま行動を闊歩って… 俺は麻里に刀を鞘に納めるように促しつつ、その左手に持ったものを眺めて、言った。 「それ、どうするんだ?」 麻里は笑顔のまま「これ?」と、それを持ち上げる。 「いつもの通り、あの部屋に飾っておくよ?」 「またか?いいかげん、いっぱいになる気がするんだが…」 なんだかんだでもう百近いように思う。 「まだ大丈夫でしょ。元は二人用の寝室だっただから結構広いし。」 「まあ、あいつら無駄に金があったからな。」 そのおかげで今、不自由なく麻里と二人で暮らしていけるのだから。 あいつらに感謝することはそこと麻里を生んでくれたことくらいだな。 「どうしたの?」 「ん?」 「なんか笑ってたから。」 ああ、顔に出てたか 「いや、なに」 「麻里と一緒でよかったなって思ったのさ。」 ただ、なによりも、それだけが、俺の幸福だから… 「あ…」 麻里はそれを聞くと泣き笑いのような表情になって、 「うん!」 と、花が咲くように笑った。 「よし!じゃあ、早くこれを飾って、ご飯にしよう!」 麻里はそう言って、 先ほどの生首が入ったビニール袋を掲げた。
https://w.atwiki.jp/kimo-sisters/pages/1383.html
496 名前:魔法少女姉その1[sage] 投稿日:2011/09/13(火) 17 52 08.18 ID ZmmTinpl 俺の姉さんはもう二十年以上、魔法少女をやっているらしい。 勘違いしないで欲しい。頭がお花畑のコスプレババアじゃなく、ガチの魔法少女だ。 「マジカルラブリー! スタンダーップ!」 強烈な光と共に素っ裸になった姉さんは、ひらひらのスカートにどういう原理か分からないけれど、目に痛いピンクの光線やら星を飛ばしている。 その中で御年、28を迎えた彼女は変身を終えると最後にブイッ☆と、我が家の居間でキメポーズをかました。 「みんなの心に愛をお届け☆ マジカルシスター華麗に参上!」 「キップイ☆」 訂正。エヘヘ、なんてちょっと頬を赤らめて恥ずかしがっているあたり、やっぱりちょっと頭がお花畑らしい。 ついでに、さっきの妙な鳴き声は姉さんの周囲を飛び交っている謎の小動物のものだ。 「どう!? 弟くん!? かっこいいかな?」 幸いなのが、弟の俺から見ても美人の類に入るほどのお人だから良いのだけれど、そのスラっと伸びた頭身に合わせた魔法ステッキは単純に怖い。 「や、やっぱりダメ?」 「いやまあ、それなりだとは思うけど、別に変身する必要ないよね?」 497 名前:魔法少女姉その2[sage] 投稿日:2011/09/13(火) 17 54 57.87 ID ZmmTinpl 翻って我が家の居間。別に困ってる人も悪人もいないわけで。 良い年こいた大人が痛いコスプレパーティーしてるようにしか見えないわけで。 俺の冷静なツッコミに姉さんはあるもんっ、と魔法少女に似合わない大きな胸をぷるん、と揺らした。 「ずっと弟君にも隠してきたこの姿をようやく見せられる決心がついたんだよ!? ね? プイプイ?」 「そうだっプイ! マジカルシスターは人知れず、ジャーマ率いる悪の軍団と一人で戦ってきたプイ! そんなマジカルシスターにもうちょっと気の利いた言葉でもかけてあげるっプイ!」 いや、急にそんなこと言われてもどうしろと。あと、小動物はその語尾やめろ。 メソメソと年甲斐もなく泣き始める姉さんに、俺はようやく罪悪感を覚え始める。 498 名前:魔法少女姉その3[sage] 投稿日:2011/09/13(火) 17 57 58.52 ID KT6aB+L+ そういえば姉はいつも忙しそうにしていた。 友達と遊ぶわけでもなく、だからといって塾に通っている様子も見えなかった彼女の大きな秘密。 年端もいかない少女が巨悪と戦うなんて、漫画やアニメの世界では日常茶飯事かもしれないが、その負担は想像を絶するものだろう。 腰を屈め、ステッキの角で”の”の字を描く姉さんの肩に手を置く。 振り返る姉さん。本当なら恋人でも作って、女性としての人生を謳歌しているはずの姉さん。 「ごめんな、姉さん。これからは俺も応援するよ」 「お……弟くん!」 パァッと、花が綻ぶように笑った姉さんはそのまま俺に抱きついてくる。 嬉しいやら恥ずかしいやら。あとヤレヤレ、なんて肩を竦めてるそこの小動物殴るぞ。 涙の跡が引いた後、姉さんは何か察知したのか、ステッキから光を発するとその場で浮遊し始めた。 「悪の気配を察知したップイ! マジカルシスター! 出発プイ!」 「うん! プイプイ! それじゃあ弟くん、待っててね!」 そう言って、居間の窓からあっという間に空へと飛び立つ姉さんと小動物。 本当に、本当に魔法少女なんだな。 俺は姉さんが小さな点になって見えなくなっても、その背中を追っていた。 499 名前:魔法少女姉その4[sage] 投稿日:2011/09/13(火) 18 01 31.54 ID KT6aB+L+ 「ひぎゃぁぁぁぁぁ!」 血飛沫と共に肉塊がアスファルトに転がっていく。 先ほどまでだらしない笑みを見せていた女の悲鳴を聞いて、マジカルシスターは口角を釣り上げた。 「痛い? 苦しい? でもね、弟くんの受けた苦しみはもっとなんだよ? 分かる?」 ステッキからファンシーな音と共にピンク色の光線が女の体を浴びせる。ハート型のスポットライトはその実、威力を調節した熱線だ。 途端に肉の焼ける匂いと血だらけの肉塊がバタバタと暴れだす。 化粧で厚塗りされた顔は醜く焼け爛れ、四肢はもう判別出来ないほどにグシャグシャに潰されていた。 しばらくバタバタとのたうち回っていた肉塊に、マジカルシスターは侮蔑の眼差しを向け続けている。 「マ、マジカルシスター。もうこの女の人も分かったと思うプイ。だから傷だけでも治して」 「なに言ってるのプイプイ。この女は私の弟くんを誘惑したのよ? 仕事の付き合いで仕方なく、別に興味の欠片もない合コンなんかに嫌々行かされて」 でも、と憐れむプイプイに彼女はステッキの先を向ける。ヒィッ、と愛らしい魔法動物はガタガタと体を震わせ、地面に塞ぎこんでしまう。 500 名前:魔法少女姉その5[sage] 投稿日:2011/09/13(火) 18 07 47.32 ID KT6aB+L+ 「忘れたわけじゃないでしょう? アンタ達が何年も手を焼いてたジャーマとかいうクズ共を一週間で片付けた私の力を」 「は、はい……」 なおもステッキを向けるマジカルシスターにプイプイは必死に命乞いをする。その脇ではもう人間とも言い難い肉の塊が必死に命を繋ぎとめようとしていた。 「ああ、もうアンタ飽きたから消えて」 ステッキ一振り。次の瞬間には、風に吹かれる砂のように微塵もなく消されてしまう。 しかし、先ほどまでの惨劇に比べれば、その最期はずっと幸せなのかもしれない。 「さ、帰りましょうプイプイ。私の弟くんのもとへ」 目的を終えて満足したマジカルシスターはまた夜の闇へと飛び立っていく。 プイプイは心の中で、これまで消されてしまった女性達に詫びながら彼女の後を追った。 おわり
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/10408.html
登録日:2009/11/05 Thu 11 14 49 更新日:2024/05/09 Thu 08 54 55 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 She UMA そして絶望 できるけどできない物 ガールフレンド ラブ ラブプラス リア充には初期装備である ←やるねェ リア充の項目 不条理と理不尽の権化 二次 交際相手 人間関係 付き合い 夢 好きな子 希望 幻 彼女 彼女×彼女×彼女 彼女いない歴○○年 =年齢 恋人 恋愛 都市伝説 三人称で女性を指す時に用いる。 英語では「she」 男性の場合は「彼」になる。 ん~ そんなとこかな。 △メニュー 項目変更 彼女欲しいなら使おうこの言葉 ヤルネェ! -アニヲタWiki- いや……現実を見るか……。 交際相手の女性を指す時にも使われる。 つうかまずコレを思い浮かべるよね。 基本的にキモい男つまり俺たちキモヲタにはまったく縁の無い存在。(もちろん例外もあるが確率で言うと、ね) 某雑誌では20才までに付き合った彼女の平均は3人となっている。 真偽は不明。 たぶん嘘。 絶対嘘。 嘘。 ……ではなく、一部の恋愛資本主義の勝者が釣り上げているにすぎない。 ああいったアンケートは原宿や渋谷など、イケてるメンズ(笑)が集う限られた場所でのみ集められたのが多数。 ……なんてこともなく、フツメンが普通に生きてたら彼女の2〜3人くらい出来るって話である。 平均なんて役に立たない好例だな。 『彼女いない歴=年齢』 という残念な人も存在する。 そこのお前、と俺 15才で彼女いない歴=年齢 30才で彼女いない歴=年齢 は意味が違いすぎるけどね。 同じ言葉なのに不思議だな! ただし、2022年の内閣府の調査だと20代男性の4割は彼女いない歴=年齢らしい。やっと時代が追いついてきた……! 付き合い方にもよるけど、付き合ってある程度は楽しい、らしい。 だがある程度すぎるとマンネリになる、らしい。いわゆる倦怠期。 でも基本的にはいいもん、らしい。 何よりセックスできる……らしいし……。 そして彼女というものはイベント事が好き……らしい。もちろん個人差はある……らしいが。 誕生日やクリスマス、バレンタインなど一般的なものから、○ヶ月(○年)記念日など、男からすればあまりこだわらないようなわけの分からないイベントまで。 うっかりそれを忘れると拗ねられたり怒られたり、最悪分かれを切り出されたりすることもある……らしい。 でも、はっきり言ってひと月ごとにお祝いとか面倒だよね。毎月毎月一体何をしろと。 ……だがしかし、ちょっとの苦労で惚れた女の笑顔が毎月見れるなら良いかもと思ってしまう悲しき男の性。 これぞ彼女マジック……らしい。 世の中には「彼女」ができないことに絶望し、二次元に走る人がいるが何もおかしいことではない。 そこに夢があるからいいじゃないか! ネット上では「俺の彼女画面の中にいるしww」「いなくても結構」とか言ってるやつもいる。 が、リアルでは彼女ができないやつはあまりそういうことは言わず 「好きな人ができなくて(もしくはいない)」 「めんどくさい」 「出会いがない」 「LINE(などのチャット)や通話がだるい」 「交際費の無駄」 「趣味に時間を割きたい」 などと言い訳する傾向にある。 独身貴族とモテないは違うのである。 また、彼女の有無を聞くと「ん~、今は居ないかな」と答える傾向にある。その時は優しく見守ってあげよう。 間違っても元カノの話や初体験の話を突っ込んではいけない。決して突っ込んではいけない!! 大事な事なので二度言いました… ちなみに、 K anojo I nai R eki I ko-ru N enrei このように頭文字を取って「キリン」と表記、自称する動きがあるとかないとか。 最後に…… 一度彼女が出来るとその時の経験値で女心が分かる+彼女に妥協できるようになる為、その後もなんだかんだ彼女ができるようになる。 長期間彼女がいないと言っている場合(本当に彼女がいらないなら別だが)見栄を張っているだけで、『彼女いない歴=年齢』の可能性が高い。 ほら誰ですか?「学生時代一人だけ付き合ったことあるよ」とか言ってる人は?周りにはモロバレですよ… 【関連項目】 失恋 リア充 追記・修正は、彼女ができたらお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] コメント欄が長くなってきたのでリセットしました -- 名無しさん (2016-02-14 16 49 50) 彼女よりもツチノコやイエティ探した方が見つかる可能性が高いんじゃないかと最近思えてきた…。よし、ちょっくら裏山に行ってみるか。 -- 名無しさん (2016-02-19 03 13 45) ↑諦めるな!彼女ができなくても、彼氏ができるじゃないか -- 名無しさん (2016-06-17 14 24 59) 今回の人生で俺はもう彼女を作る事は諦めました。 -- 名無しさん (2016-07-22 15 46 00) 自分の時間を彼女のために割ける余裕がないとお互い嫌な思いするだけよ。都合のいい彼女なんてそれこそ二次元の中だけ -- 名無しさん (2016-07-22 15 54 10) どんなブスでもいいから一回付き合ったほうがいい。スライムも倒せん奴にゾーマは倒せんぞ -- 名無しさん (2016-09-10 01 18 19) とりあえずツチノコを探そう(錯乱)彼女は存在しないがツチノコはいる、間違いなくいる! -- 名無しさん (2016-09-10 01 29 31) ツチノコ見つけてどうなる? -- 名無しさん (2016-09-10 01 32 43) 彼女なんて存在しない!ドラゴンやユニコーンが存在しますか?つまりはそういう事だ!まだツチノコやイエティの方が現実味がある。 -- 名無しさん (2016-09-10 01 42 08) ↑2 有名になる -- 名無しさん (2017-01-12 13 17 37) デート -- 名無しさん (2017-01-12 13 24 02) デート代に記念日、クリスマスのプレゼントで出費かさむからオタクで彼女持ちは大変だ…… -- 名無しさん (2017-01-12 13 25 26) ↑7 名言だ! -- 名無しさん (2017-01-12 13 31 32) あと、この項目を読んでいる人たちに忠告しておく!彼女ができたら、絶対に彼女の信頼を裏切るような真似だけはするな!その事実は後々まで影響を与えて、二人の仲を悪化させるぞ!(実話 -- 名無しさん (2017-01-12 13 32 39) ↑うかれてアレコレ言うものの後になってそれを忘れてたりな -- 名無しさん (2017-01-12 13 36 01) ぶっちゃけ、不細工はブスとしか付き合えない。殆どの人間は妥協するか、相応の努力をして美人と付き合ってる。妥協も努力もできないのが俺たち・・・泣 -- 名無しさん (2017-06-06 07 39 56) そういえば、いまさらになって思うけど、『彼氏』『彼女』の語源、発祥はなんだったんだろう。これはかなりの謎だよね。この謎は金田一少年でなければ解くことはできまい…… -- 名無しさん (2017-06-06 07 58 47) ↑ 日本では昔から性別不問の三人称として「彼」という表現を使っていた。 ところが明治期にheとsheを訳し分ける必要が生じたので、heの訳語に彼を当ててsheの訳語として彼女という表現を作った。 ついで昭和初期、徳川夢声が漫談の原稿で彼女と字数をそろえるために彼の後ろに氏をつけて彼氏という記述を作った。この単語が、名前を使わずに男を指す表現(「あそこの背の高い彼氏はだれかのお知り合い?」みたいな)として社会的に流行した。 流行ついでに男女関係の話に使われだしたせいで、「だれそれの男」の婉曲表現として「だれそれさんの彼氏~」みたいな表現が生じた。彼氏にそういう使い方ができたので、それに対応する形で「○○の彼女」も同じように交際相手を指す隠語になった。そのうち隠語が一般用法となって、「彼氏」「彼女」が単独で交際相手を指す意味を持つようになった。 と言われてる。 (引用元:http //business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20120418/231142/) -- 名無しさん (2017-12-11 18 14 18) ↑ へぇー…勉強になった -- 名無しさん (2017-12-26 12 37 44) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/xzx1qk5/pages/17.html
94 名前: 774RR [sage] 投稿日: 2007/10/29(月) 23 44 38 ID c7qEaDRs 高校3年間+大学一年間付き合った彼女と別れた。 彼女はずっと夢見てきた海外に留学することを決めた。 別れた原因はもう会えないから・・・との事。 別れの朝、愛車のビラーゴで、彼女と日の出を見にいった。本当に綺麗だった。 「もう二人で見れないね」 彼女が泣いた。俺も泣いた。 ビラーゴのクロームメッキが、光り輝いていた。 あれから3年経ち、就職先もほぼ決まったようなものだ。 ふと朝日が見たくなり、俺はあの思い出の場所へと走らせた。 ふらふらになりながらも着いて、ふと看板の裏側に目が留まった。 ○月×日:□□が好きだよ ○月×日:□□ー!! ○月×日:□□ごめんね、私が馬鹿だったんだ。 彼女は毎年帰省していて、この山に来ていた。 俺は時間を改め彼女の実家に電話をかけた。 お母さんが出て、名前を言ったら、「あら、久しぶりねー。元気だった?」 軽く世間話をした後、俺は彼女はどうしてますか?と尋ねた。 ・・・愕然とした。 彼女は半年前に交通事故で亡くなっていた。 この朝日を見にきた帰り道、トラックと衝突して。 俺は彼女の実家を訪ね、線香をあげた。 ふと胸の奥で留めていた想いが溢れ出た。 泣いた。彼女と、彼女の母親の前で泣いた。 俺もずっと好きだったんだ。 でも会えないんだから、と自分に嘘をつき続けた。 彼女が乗っていたのは、俺と同じビラーゴS。知らない間に免許も取って買ってたんだな。 これで俺とツーリングできるね、なんて話をしていたそうな。 でも、もう会わないと言ったのは私だし、と帰省してる間も連絡をとろうとしなかったらしい。 お母さんが、彼女がつけていたというお守りをくれた。 それは俺が別れの日、彼女にあげたものだった。 後日、俺はまたあの朝日を見に行った。 クロームメッキが眩しいくらに輝いていた。
https://w.atwiki.jp/japan1129/pages/124.html
伝統の味 お米 通販 芸能プロダクション SEO対策 米 ペットボトル
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/5426.html
-母-の続編です。 「何度も言ってきたが、規定事項とは重要なのだ」 言われなくてもわかっている。 「規定事項を一つ間違えるだけで、未来は大きく変わってしまう」 言われなくてもわかっている。 「だからこそ、君の仕事は重要だ」 言われなくてもわかっている。 「だから…くれぐれも規定事項を怠らぬよう。わかったな?」 言われなくてもわかっていた。そのために僕はここにいるんだし、それが皆が幸せになるための近道なんだ。 例え母と母の最愛の人を結ばせられなくとも、今の母の幸せのために僕は規定事項を破るつもりなどない。 ない、ハズだった。 -彼女- 天気は今日も快晴、だからといって何かがあるわけでもない。 僕にとってはただの規定事項だ。明日の天気は何かな…そんなこと、僕とっては意味がなかった。 明日も、明後日もしあさっても、そのまた先も僕にはどんな天気かとうにわかっている。 そんなくだらないことを考えながら、僕は部屋で目を覚ました。 朝八時半、今日は珍しく遅い時間の起床が規定事項だった。 いつもは早朝に起きなければならない、規定事項の為とはいえ寝不足が続く毎日。 そんな毎日にたまにやってくる遅めの起床、母が指示してくれているのだろうか。 そんなこと考えても仕方ないが、とりあえず今日は彼女に身体の心配をされることもないだろう。 せっかくの久しぶりの熟睡を無駄にしては意味がない。僕は素早く身支度を済ませ部屋を出た、今日もまた規定事項をまもるために。 部屋を出た僕がまずこなす規定事項は、隣人との挨拶だった。 「あら、おはようございます藤原さん」 僕の隣の部屋の住人は、齢60を越えた老婆だ。僕の規定事項はだいたい朝の起床からこの老婆との挨拶に続く。 「…ああ、おはよう」 ただの挨拶だ、普通ならば造作もないことだろう。 だが僕は、これら全てを意識して行わなければいけない。間の置き方、口調、声の速さまで。 いい加減なれたが、普通ならばやってられないだろう。 不覚にもあの男の口癖を言いかけた。 「今日もいい天気ですねぇ…」 「そうだな…それじゃあ僕はいく」 「はい、また今度」 規定事項通りの会話を済ませ、僕はマンションを出た。 マンションを出てすぐさま、僕は自転車にひかれそうになる。 「あっ!わっ…とっと…うわぁ!」 僕を引きそうになったまだ若い青年は、僕をよけたことでフラフラになり、そのまま電柱にぶつかった。 「あてててぇ…あぁ!自転車が!」 電柱にぶつかった自転車は、かごがひしゃげ、前輪もおかしなことになっていた。 この青年にとっては全て偶然の出来事なんだろうが…やはり僕にはただの規定事項だった。 「…すまない、大丈夫か」 白々しい、自分が仕組んだ癖に。 「ああ、うん大丈夫だ。あんたは?」 「僕は大丈夫だ。君がかわしたからな」 青年に近づき自転車の状態を確認する…振りをする。どんな状態かはみなくても最初からわかっていた。 「酷いな、かごと前輪が曲がってる。修理代はだそう」 お金をだそうと財布を取り出す…振りをする。 「いや、いいよ。そろそろ新しいのに乗り換えようとしてたし」 「それなら新車代を」 「いいっていいって、あんたは気にすんな。それじゃあな」 全く疑うことを知らない青年は、爽やかに笑うとそのまま自転車を引いていった。 遠くにま真っ直ぐ進まない前輪に四苦八苦する姿が見える。 「…すまない」 あの青年は自転車を買いに行ったそのすぐ後に自転車をまた壊す。それだけでなく…もう二度と新しい自転車に乗ることも出来ないだろう。 「規定事項だ…しょうがないだろう」 全部茶番だ。全てわかっていながら僕はあの自転車がああなるよう仕向けた。 自分で自分をぶん殴りたくなる、僕は最低だ。 「本当に…何が規定事項だ…人を馬鹿にしている」 人の人生を予め運命付けてしまう。それも精神的にではなく物理的に。僕はそんな規定事項が大嫌いだ。 それでも僕は、上司である母の命令でこれからも数々の規定事項をこなすだろう。それが僕がここにいる理由だから。 僕には、母以外のことは何だっていいんだ。母さえ幸せになれれば…それでよかったはずだ。 「…さん…藤原さん!」 「っ!」 突然後ろから声をかけられ振り向くと、橘京子がいた。 考えながら歩いていたせいで、駅前まできたことを忘れていた。 「気づかないなんて酷いです!何度も声をかけたんですから!」 この時間、規定事項では僕はまた彼女に喫茶店に連れて行かれるはずだった。 つまり彼女が何度も声をかけてくれなければ、規定事項を破っていたということだ。本当に彼女には感謝に尽きない…それを言うことは一生ないのだろうが。 「ふん、考えごとをしていたんだ。仕方ないだろう」 本当は謝罪と感謝の一言を伝えたかった、しかしこの言葉が僕の規定事項だ。逆らう術もない。 「んん…もうっ!相変わらず無愛想ですね!」 「君にどう接しようと僕の勝手だ」 「うわ、開き直りですか!もういいです!とりあえず喫茶店いきましょう」 悪態をつきながらも笑顔で彼女は僕を引きずっていく。心の中で苦笑いを浮かべながら、僕は抵抗する振りをしながら連れて行かれた。 散髪だからちょい急ぐ 喫茶店につき注文を頼むと、彼女はいつもの如く一人で話し始めた。 どうでもいいような世間話を、時に笑い、時に怒り、時に悲しそうに話す。 この時代での僕はあまり感情を表現することが出来ない。それ故に、彼女の表情は見ていてとても楽しかった。 「それでですね…あの、藤原さん」 急に僕の名を呼んだ彼女は、なんだか照れくさそうに顔を赤らめ、そわそわとしていた。トイレだろうか? 「…なんだ、どうかしたのか?」 「いえ…さっきからずっと私の方見てるから…」 「っ!」 まさか彼女の表情に見とれてしまっていたとは、自分でも気が付かなかった。 なんたる失態だ、こんなの規定事項にはない。 しかしまだ修正はきくはずだ、僕は急いで、かつ冷静に見えるよう答えた。 「ふん、暇だったからな。君の話を聞いてやろうと思ったんだ」 多分、いつもの僕らしく言えたと思う。 それでも彼女は顔を赤らめたままで、少し悲しそうな顔で 「そっそうですか…」 そう言っただけだった。 「…」 「…」 全然修正出来ていない。長い沈黙に耐えきれずに僕はこう言っていた。 「それで、その後どうなったんだ?」 「へっ?」 彼女は呆けた顔で僕を見ている。少し、可愛かった。 「話の続きだよ」 「あっ…ああはい!それでですね…」 思い出したようにまた意気揚々と話し始めた。 うん、やっぱり彼女はこれが一番だ。黙って俯いてる彼女なんて彼女らしくない。 そんなこと本当は考えてはいけないのに、僕はどんどん彼女に引き込まれていっていた。 しばらく喫茶店で話した(主に彼女が一人で喋っていただけだが)後、今思いついたように彼女が言った。 「お昼ご飯どうしますか?」 これもまた規定事項だ。僕がなんと答え、その後彼女がなにを提案するかも。 「別に、適当なとこで食べるつもりだ」 「そんなのじゃ栄養偏りますよ!うーん…そうです!私が藤原さんの家で作ってあげます!」 全て規定事項通りだ、一瞬ずれたが、軌道修正出来てよかった。 「なんだと…君は何を言っているんだ」 「藤原さんのことですからどうせ食材も何もないんでしょ?まずは買い出しですよ!」 そういうと彼女は僕の手を引いて、さっさと会計を済ませて喫茶店を出た。 「ちょっと、ちょっと待て。僕は作ってくれなんて一言もいっていない」 抵抗を試みる振りをする僕、無駄だとは既にわかりきっている。 「いいじゃないですかたまには、私料理上手なんですよ」 とてもいい笑顔でそう言う彼女を見ていたら、抵抗する気などどんどん下がってくるだろう。それ程に彼女は魅力的だった。 近くのスーパーで適当な食材を買った後、僕と彼女は僕の部屋に向かった。 部屋に入った時、彼女がまず最初にこぼした言葉はこうだった。 「…意外と綺麗なんですねぇ…」 「男の部屋全てが汚いと決めつけるな」 ちょっとした会話を挟んで、彼女は直ぐに料理に取りかかった。 何か手伝いをしようとしたが、座ってていいと返されたのもまた規定事項だ。 そうしてしばらく待っていると、料理が運ばれてきた。 彼女が机に置いたそれは、不覚にも生唾を飲んでしまうほど美味しそうだった。 「さぁ、どうぞ」 彼女にそう言われ、僕は椅子に座り手を合わせた。 「ふふ…意外とそう言うとこ真面目なんですね」 「放っといてくれ…いただきます」 「いただきます」 二人で机の料理に手をつけ始める。感想は…言わずもがなだった。 「どうですか?」 「悪くない」 「なんですかその感想!」 そんな会話をはさみながらも、二人楽しく昼食の時間を過ごした。 昼食の後片付けを終えた後、彼女が唐突にこんなことを聞いてきた。 「藤原さんて、好きな人はいないんですか?」 これもまた規定事項だったのだが、実際目の前で言われるとなかなかきつかった。 何故なら、間違いなく僕は彼女を意識しているからだ。その彼女にそんなことを聞かれてはそう簡単に冷静にはいられない。 それでも、僕は冷静であることを自分に強いて、こう答えた。 「ふん、僕に好きな人などいるはずないだろう」 「そうなんですか…」 規定事項通りならここで彼女はそろそろ帰る旨を伝え、この家を出て行くはずだった。 しかし彼女の口から告げられた言葉は、規定事項から大きく逸脱していたばかりか、僕の冷静さを完全に奪った。 「私は…藤原さんのこと…好きなんだけどなぁ…」 多分、無意識に呟いたんだと思う。小さかったし、彼女は人と話すとき敬語だ。 しかし独り言だろうと何だろうと、聞こえたものは仕方なかった。 「なっ………」 「藤原さん?………あっ!」 驚いている僕を見て気付いたらしい、慌てて口を塞いだが、もう手遅れだった。 「あっあの…聞こえちゃいましたか?」 「………」 僕の無言を肯定の意と捉えたのか、彼女は覚悟を決めたように僕に向き直った。 「藤原さん!」 「なっなんだ?」 「…あの…好きです…」 そう言った後、ギュッと目を瞑って僕の言葉を待っていた。 本当は全然違うことが言いたかったけれど、僕が言うべき言葉は決まっていた。 「君は何を言っているんだ。僕は未来人だ、別の時代の人と付き合うことは許されない」 これで終わりだと思ったが、彼女はそれでは納得行かなかったらしい。食い下がってきた。 「未来人だとか、そんなことはいいんです! 藤原さんの…あなたの本心が…聞きたいんです」 「僕の…」 あまりにも予想外な発言だった。彼女はわかっているんじゃないのだろうか、僕の気持ちに。 喫茶店であの時起こったことのせいで…だから、今こうして更に規定事項が破られているのだろう。 ならば、僕は規定事項をまもるためにこう言うべきだ。 「ふん、す………」 しかし、言おうとした先が言えなかった。 「す…なんですか?」 彼女が期待を込めた眼差しを向けている。 ああ、認めるよ。僕は嘘でも好きじゃないと言えないくらい彼女が好きだ。 でも、それでも僕は規定事項をまもらなければならない。そのためにここにいるんだから。 「す…き………じゃない」 なんとかギリギリ言葉を振り絞った。彼女の表情がみるみる崩れていく。 そしてとうとう泣き出してしまった。 「おっおい、泣くなよ」 慌てて宥めようとするが、彼女はそれを嫌がった。 「こないでください!」 「っ!」 「好きじゃないなら…期待はさせないでください…今は…ただ泣かせてください」 僕の中の何かが変わっていく音がする。 僕にとって一番大切なのは誰だ?前は一瞬で答えられたそれが、今は答えられない。 「泣き止んだら…もう終わりにしますから…それまでは…好きでいさせてください」 僕にとって大切なの人が…今はもう変わっていた。 前まで僕の世界は母が全てだった。でも今は、こんなにも彼女がいる。気が付いたら、僕は彼女を抱きしめていた。 「…藤原さ…」 「だったら泣き止まなくていい…ずっと僕を好きでいてくれ」 「…それは」 言ってはいけないはずだった。自ら規定事項を破るなんてあってはならないはずだった。それでも僕は、禁断のワードを呟いていた。 僕も君が………好きだ」 FIN