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86 名無しさん@ピンキー sage New! 2008/02/11(月) 15 27 14 ID qGxmsdu3 白 白 白 白 白 まっしろな白。 白い天井 白いベット 白い壁 白いカーテン 全てか白かった 体が動かない、特に左に違和感がある 俺の名前は木村陸 普通の高校生で普通の人生を生きてきた、両親、姉の4人の普通の家庭 なぜここにいるかって? 話はいつだろう、一週間ぐらい前にもどる 87 名無しさん@ピンキー sage New! 2008/02/11(月) 15 41 36 ID qGxmsdu3 「なぁ、姉貴最近変じゃね、妙につかかってくるし、くっつこうとしてくるし」 変じゃないよ、私はりっくんと一緒にいたいからしてるだけ」 「前は普通だったのに、なんかあった?」 「いや、なにも」 どこか歯切れがわるい、なんかあったんだ 登校中の普通の光景 ―不思議ではあった、普段の姉貴とは思えない、行動を三日前ぐらいからするようになった 普段作らない弁当を俺に作ったり、登校と帰宅は一緒に帰るのを強制したり、一緒に歩きだすと姉貴は腕をくんだり、手を握ってきたりした いままで、してこなかったスキンシップをしてくるようになった なにかがあっただが、俺にはわからない、答えを求めて姉貴に聞いても一切喋らず 俺は答えのない問題にあたった気分だった ―いつか、姉貴は話してくれる、そう考えるしかなかった そして、あの時がくる 89 名無しさん@ピンキー sage New! 2008/02/11(月) 16 03 02 ID qGxmsdu3 その日も普通の日だった、普通に学校に行き、普通に帰る ―その日はちがった、夜俺が寝ようとすると、扉から「トントン」と音が聞こえた 「りっくん―話できるかな?」 「うん、いいよ」 こんな時間になんだろう、時刻は11時を回った所だった 「実はね、りっくん、私実家に引っ越す事になってね」 「え、なんで姉貴が何かしたの?」 「実はね、りっくんにしていた事がママさんにばれたんだ」 「俺に?」 いったいなにを言うのだろう、それは俺の予想の斜め上をいくものだった 「そう、それは…言うね、りっくんの部屋のゴミ箱のテッシュを集めたり、りっくんの髪の毛を集めたりして、それで◯◯◯をしたりしたんだ」 「そ、そんな事なのか」 びっくりしたが、俺と姉貴を別れさせる原因になるのか? 「うん…けどね、りっくんの貞操が危ないとか、嫁ができなくなるとか、言っておじいちゃんやパパさんを説得させたらしいの」 そこまで、するのか母さん 「だからね、裏でそんな事したけど、表じゃ、りっくんと普通に暮らしていたじゃない、だから私は引っ越しが決まってからは少しでも、一緒にいたかったし、りっくんとの思い出も作りたかった」 90 名無しさん@ピンキー sage New! 2008/02/11(月) 16 10 42 ID qGxmsdu3 そこで姉貴が豹変した 「最後の思い出作りたいなー」 「え?」 一歩 一歩 一歩 近づいてくる 確実に少しずつ 「リックンノカラダノイチブガホシイナー」 「な、なにを言って」 「サイゴノオモイデツクリタイナー」 やばい、姉貴はイカれている、そう言える だが遅い、もはやにげれない 「大丈夫、左手を貰うだけだから、ね」 「痛くもないし、怖くもないよ」 「 」 俺の意識はもうなかった
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疲労の原因 ①疲労物質の蓄積 ②エネルギー不足 ①→運動を開始すると、心拍数や呼吸が増大し、心臓や循環機能の活動が高まる。そして血流が速く、かつ多くなり、酸素の消費量も増大する。 しかし、運動がより激しくなると、酸素の消費量が酸素を取り込む能力を超えて しまい、エネルギーを産出する過程で乳酸が発生し、体内に蓄積されてしまう。 この乳酸が疲労物質であり、筋肉に過剰に蓄積されると、筋肉活動が停止し、運動を続けることができなくなります。なぜなら乳酸は酸性物質であり、筋肉の最適活動pH値は中性~弱アルカリ性だからです。 ②→運動により筋肉のエネルギーが消費され、これが補給されないままだとエネルギーが不足し疲労を感じる。 ではいかにしてこの乳酸を取り除き、またエネルギーを補給するのでしょう? 前に戻る bbarchive top
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やる気をくじく原因と思っているのを載せていってね やる気を出したくて、やる気の出ない原因を探したい、って人は、 原因と思われるものをクリックしていって、対処方法を参考にするといいかもね 肉体的疲労がある 集中力をそらすものがある 何から手をつければいいか分からない やることが多すぎる アイデアが浮かばない 肩に力が入ってる 他にやりたいことがある 失敗を恐れている 目標達成に魅力を感じられない 危機感が無い 普通にRPGを作った事もないのに無駄に会話を分岐させる -- 名無しさん (2011-06-23 18 59 27) コンセプトがないので少しそれると軌道修正できなくなって -- 名無しさん (2011-06-23 19 07 50) 素材屋さんの利用規約が厳しい -- 名無しさん (2013-04-09 05 50 21) 他人のツクール作品やると「自分で作る意味ないじゃん」と思ってしまってやる気なくなるのはよくある話 -- 名無しさん (2016-01-08 14 37 39) 名前 コメント
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「コイノスナハマ―女のドキドキ☆修学旅行―」 女友1「ねーねー、女。男くんとはどこまでいってるの?」 女友2「あ、それ私もききたーいっ!」 女「え、えぇっ!?」 修学旅行二日目の夜、私は友人達と部屋で続に言う恋バナをしていた。 急に矛先を向けられて、とても慌てる。 女友2「なによー、言っちゃいなさいよー」 女友1「もしかして、口では言えない所までいってるのっ!?」 彼女達はキャーっ!と勝手に盛り上がる。 女「…別に私たちはそんな関係じゃないよ。」 嘘はついていない。 確かに私たちの間には他人とは違う何かがあると信じていたが、それは恋ではなく信頼とかそういう類のものだ。 しかもお姉さんを中心に置いて初めて成立するはかない感情だった。 私のそんな微妙な気持ちを察したのか、部屋は神妙な空気になる。 彼女達は私を励ますように、テンションをあげた。 女友1「じゃ、じゃあさこの旅行で親密になっちゃいなよっ!」 女友2「あ、それいいっ!明日から自由行動だし、男くんを悩殺しちゃおうっ!」 女「え?でも…」 女友1「いいから、私たちに任せなって。絶対に二人をラブラブにしてあげるからさっ!」 …妙なことになった。 女友2「いーい、しっかり誘うのよっ!」 女「う、うん」 女友1「ここで見守ってるからねっ!」 女友2「ほら、来たわよっ!」 男くんが廊下の向こうから歩いてくる。 私はドキドキしながら彼の方へ向かった。 女「こ、こんばんわ」 男「あ、女。どうした?もうすぐ消灯時間だろ。」 女「あ、う…」 頭の中が真っ白になる。 お姉さん絡みのことなら、緊張しないのに… 男「ん?」 私は大きく息を吸い込むと、一気に叫んでしまった。 女「あ、あの!明日の自由行動、一緒に海行きませんかっ!?」 男「うん、いいよ。」 女「や、やっぱりダメですよね…ってえぇっ!」 男「じゃ、明日楽しみにしてるよ」 彼が去っていく。 私の頭の中は真っ白を通り越して、無に近くなっていた。 女友1「やったっ!」 女友2「やれば出来る子だね、あんたはっ!」 喜ぶ友人達の声が遠くで聞こえたよう気がした。 …男くんと、一緒に海… 女「…ねぇ、本当にこれでいくの?」 女友2「よく似合ってるって!」 女友1「これで男くんも悩殺よっ!」 私はスクール水着ではなく、何故か友人が持っていたビキニを着ていた。 しかも少しでキワドイ。 ビキニなんて初めて着る私は、恥ずかしくて顔から火が出そうだった。 女「…うー」 女友1「いい?頃合いを見て、岩場に誘い込むのよ?」 女友2「そして、いい雰囲気になったら…」 二人はお互いを見合ってニヤリと笑う。 女「…なったらなんなのよぅ」 女友1「ほら、来たわよ!」 女「わわっ!」 …男くんの水着姿を見て頭が真っ白になるのは時間の問題だった。 男「こっちの方は誰もいないな。」 女「そ、そうですね…」 私たちは何故か予定通り、人気のない岩場に来ていた。 二人で砂浜の貝を探しているうちにここまで来てしまったのだ。 胸がドキドキしすぎて苦しい。 …男くん、落ち着いてるな。 やはり私に魅力がないのだろうか? 男くんはいつもの調子で貝を探している。 やっぱり私はお姉さんの友達だから、話しかけたりしてくれるのかな。 お姉さんがいなかったら、どうでもいい存在なのかな。 悪い考えが頭に広がる。 …まずい、止まらない。 私は自分の想像で泣きそうになった。 男「大丈夫か?」 気付くと彼が心配そうな顔で私を見ている。 男「ごめんな、ちょっとあっちで綺麗な貝を見つけて。調子悪くなったの?」 その顔はあの時、私を助けてくれた時と変わらない彼の顔だった。 その顔を見ていると、私の心の中のとげがすーっと抜けていくことがわかる。 …なに暗くなってたんだろ 彼がお姉さんのことを大事にしているのは当たり前のことだ。 どうでもいいことで落ち込んでいたと気付いた私は気持ちを切り替えて、彼に話しかけた。 女「その貝、綺麗ですね。」 男「ん?ああ、姉ちゃんのお土産にしようと思って。こういうの好きだからさ。」 そう言ってやさしく笑う。 …ああ、やっぱり やっぱり私はこのお姉さんを思う優しい笑顔が大好きなのだった。 男「はい、これ」 女「え?」 男「こっちは女の分。」 女「…わたし?」 男「ああ、こっちも綺麗だろ?」 突然の事で理解が追い付かない。 彼は私に小さな桜色の貝を手渡した。 女「あ、ありがとう…」 やっとのことでそういうと、私はゆっくりとその貝を握りしめた。 彼からの初めてのプレゼントを… 「我慢のバレンタイン」 男「最近さぁ、姉ちゃんがチョコ我慢してるみたいなんだよなぁ。」 女「え、チョコを?」 男「うん、おやつにあげても、後で食べるって残してるみたいなんだよ。」 女「…ふぅん。」 男「ダイエットかなぁ、なんか心あたりでもあるか?」 女「…まぁ、あることはあります。」 男「まじで?」 女「でも聞かないほうがいいと思いますよ?」 男「え?」 女「もう少ししたら自然にわかると思いますから、ちょっと待ってあげてください。」 男「うーん、わかった」 数日後 姉「うーん、チョコーチョコー。」 女「お姉さん」 姉「おんなちゃん?」 女「これ食べてください。」 姉「チョコだぁっ!…あ、でもあとでたべる。」 女「これは食べても大丈夫ですよ。あとで一緒にバレンタイン用のチョコレート作りませんか?」 姉「ふぇ?」 女「お姉さん、男くんにあげる為にチョコレート取ってあるんですよね?」 姉「うん…いっぱいあげたいの。」 女「だったらそれを使ってチョコレートケーキつくりませんか?私も材料持って来てますし。」 姉「ケーキ?」 女「ええ、一緒に大きいの作りましょ?」 姉「そのほうがおとうとくん、よろこぶ?」 女「うーん、男くんはお姉さんがあげたものはみんな喜ぶと思いますけど…」 姉「よろこばない?」 女「いえ、すっごく喜びますよ!それは確実です。」 姉「じゃあ、つくるー!」 女「そうと決まればさっそくやりましょうか?あ、その前に」 姉「なぁに?」 女「このチョコは食べてもいいですよ。まだまだ材料はたくさんありますから。」 姉「わぁーいっ!」 ガツガツ 女「よっぽど我慢してたんですね…口の周り真っ黒ですよ?」 姉「チョコおいしいよぉ!」 また数日後 男「ただいまー」 女「おかえりなさい。」 姉「おかえりなさーいっ!」 男「姉ちゃん、これ。」 姉「これ、チョコ?」 男「うん、これは生チョコだからな。とっとくと食えなくなるぞ。一緒に食べよ?」 姉「…どおして?」 男「今日バレンタインだろ?俺からのバレンタインチョコ。姉ちゃん我慢してたみたいだし…ダイエットはもうやめろよ?」 女「…男くんも以外と察しが悪いんですね。」 男「え?」 姉「…わたしがあげようとおもったのに」 男「姉ちゃん?」 姉「…おとうとくんの、ばかぁっ!」 ダダダッ 男「あ、姉ちゃん!」 女「…男くんってお姉さん想いのわりには、乙女心がわかってないんですね。」 男「…俺、なんか悪いことしたのかな?」 女「これ、見てください。」 男「チョコレートケーキ?」 女「これがお姉さんがチョコを我慢してた理由ですよ。」 男「俺の為に我慢してた…?」 女「ええ、好きなものを我慢してまで男くんに喜んで欲しかったんですよ。」 男「…姉ちゃんっ!」 ダダダッ 女「はぁ…私も作ったんだけどなぁ…」 男「姉ちゃん、入るよ」 ぷいっ 男「ごめんな、気付かなくって…」 姉「…」 男「姉ちゃんの気持ちうれしかったよ。」 姉「…ほんと?」 男「うん。だから一緒に食おうよ。」 姉「…あのね、あのねおんなちゃんとがんばってつくったんだよ?」 男「ああ、すっごいうまそうだった。」 姉「きっとおいしいよ!」 男「ああ、楽しみだな」 姉「おんなちゃん、おんなちゃん、たべよ!?」 女「はいはい、もう切り分けてますよ。」 姉「わぁいっ!あのね、おとうとくん」 男「なに?」 姉「このチョコにはね、ふたりでおまじないをしたの。」 女「あ、お姉さん。それは言っちゃっ!」 男「どういうおまじない?」 姉「あのね、だいすきなひとにすきだよってつたわりますよーにっ!」
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452 妹の病んだ原因 sage 2008/05/05(月) 23 32 10 ID WourNVAs 「付き合ってください!!」 「いいよ」 あらかじめ予想していた発言だがここまでお約束だと本当なのか疑いたくなる。 時間は放課後、場所は体育館裏、 退屈にして時間の浪費にしか思えない授業を終え帰宅しようと席を立った矢先、 目の前の女子に呼び止められ、任意同行によりここに連れてこられ先ほどの発言を受けた次第である。 さて、あらかじめ発言の内容を知っており、なおかつ回答もすでに確定したので、 彼女の知恵と勇気を振り絞った(知恵は無いな) 告白に対して即答で返事をしたのだが、なぜかOKをもらえた彼女は、歓喜に胸奮わせ踊りだすこともなく、 呆気に取られた表情で俺のことを見つめている。 なぜだろう。過去の経験からこういったものは返事が早ければ早いほど喜ばれるものだと思ったのだが。 「あ、あの……ほ、ほんとにいいの?」 「ん?なにがだ?」 「え、いや、その、だから…」 要領を得ないな。頭が悪いのか? 「その、そんなにすぐに返事して。」 「ああ、なるほど」 すなわちこの女子は俺が即答したことに疑問を覚え、困惑しているわけか。 「遅いほうがよかったのか?」 そもそも、顔を真っ赤にしながら「ちょ、ちょっとついて来てほしいとこがあるんだけど…」と、 言われて体育館裏という絶好の告白スポットに拉致られておいて、 告白と感づかないやつがいるのだろうか?いや、いない。(反語表現) つまり、その時点ですでに答えを出しているべきであり、いざ、告白されたのなら すぐさまその答えを口にするということは、これすなわち自明の理であり、いわばなるべくしてなった即答なのである。 ここで即答できないやつは、神経が通っているのかどうかも疑わしくなるほどのニブチン、 もしくは、貴様は箸を右手に持つのか左手で持つのかでさえ悩むのかと問いたくなるような優柔不断野郎くらいのものであり、 そして俺は断じてそのようなエロゲ、ないしはギャルゲの主人公に甘んじるような類の人間ではないことをここで断言しておこう。 454 妹の病んだ原因 sage 2008/05/05(月) 23 33 10 ID WourNVAs 「あ、いや、べつにそういうわけじゃ…」 とか言う割には不服そうなのはなぜだろうか?OKの返事をもらえたのだから不満など無いはずでは? う~む、わからん。あいにく、身近なサンプル(妹)の思考が一般的な思春期の少女の思考とかけ離れているので (一般的な少女の思考がストーカーなどという社会に俺は生きていく気はさらさら無い)こういった心の機微がよくわからなかったりする。 予測としては、あまりに即答だったため実は自分のことなどどうでもいいんじゃないかと思い悩んでいる、といったところだが…… もしそうだとしたら、いやはや乙女の勘というものは侮れないものだね。実際にどうでもいい。そもそも、この女子の名前さえ俺は知らないし。 「えっと、その、じゃあ…よ、よろしくお願いします!」 俺が多分に失礼なことを考えていると、名も知らぬ少女Aがそんなことを言ってきた。 危うくこれまでの展開を忘れ去りかけていた俺は、一瞬、その発言が何を意味するかがわからなくて、 危うく「なにが?」と、聞き返してしまいそうになったがさすがに思い出し「ああ、よろしく」に切り替えることに成功した。 しかし、一文の間に”危うく”という単語が二回も入っているけど、大丈夫か俺の脳? 「え、えへへ//」 あー、なんと言うか、目の前ではにかんでいる少女Aを見てしまうと、こう、ねぇ。なんといいますか。 俺の心の中に残滓としてのみ存在する何かが、チクチクと俺の心を刺激してくるんだが。 まあ、俺の心はメイドオブアイアンなので痛くもなんとも無いのだけれど…… ほんの少し、ほんの少しだけ、少女Aの人を見る目の無さをかわいそうだなと思ったりもした。 そんなこんなで少女Aと付き合うこととなり、一緒に帰路に着く。 少女Aは懸命に俺に話をかけてきて、俺も愛想良くそれに応えた。 傍から見たのなら俺たちはそれこそ彼氏彼女していたのだろう。でなければ困るが… 分かれ道。彼女はこちらを振り返り笑顔で言った。 「また、明日!」 その笑顔はとても幸せそうで、その幸せは明日も訪れるとまったく疑っていない笑顔だったので、 俺は一瞬だけ別れを告げるのをためらったが、 「サヨナラ」 その、瞬間、少女Aの、首が、こちらに笑いかけたまま、刎ねて、シカイ、が、真っ赤に染まった…………… 456 妹の病んだ原因 sage 2008/05/05(月) 23 33 49 ID WourNVAs 赤い噴水の向こう側にいたのは美しい少女だった。 指通りのよさそうな長い黒髪を腰元で揺らし、薄い唇を喜悦に歪め、大きな双眸には目の前の噴水など文字どうり眼中に無く ただ俺だけを見つめていた。 今この現状を作ったのが彼女であることの証明に、彼女の両手には不釣合いなほど大きな日本刀が握られていた。 「くすくす、バイバイ。私の敵」 彼女はそういうと、今はもうモノとなった少女Aの横を通り過ぎ、俺の目の前まで歩を進めた。 「おはようこんにちはこんばんは。私の唯一にして全てである愛しい兄さん。」 「……麻里」 そう、彼女は麻里。俺の全てにして唯一である愛する妹である。 「知ってた?本来、日本刀というものは人を切るために作られたわけではないんだよ?」 知らないわけではないのだがそれを言うと、麻里は機嫌を損ね、俺以外の人間に対し先程のように、日本刀を本来の用途目的にしたがって使用しかねないのででしゃばるような真似はやめておく。 というわけで賢い俺は、ここは第二の惨劇を回避すべく、 「知ってる」おっと、正直者の俺はつい本当のことを言ってしまったぜ 「えっ!そ、そうなんだ……」 案の定落ち込んでいる麻里。 おそらく、今こいつはすでに既知のことを俺に尋ねてしまい余計な時間をとらせてしまった、というような自己嫌悪に陥っているのだろう。 「ご、ごめんね…兄さんの貴重な時間をつぶしてしまいそうになって……」 予想通り、自己嫌悪に陥る麻里。 このままだと自らの失態を償うため、近隣住民を惨殺しかねないので、麻里マスターを自認する俺は 町内壊滅を防ぐべく、ここらで自己嫌悪に歯止めをかけてやることとする。 「でもな、麻里。知っていることだけれども、麻里の口から語ってもらいたいんだ。」 麻里がもう少し近くにいたら鳥肌に気づかれていただろうな。 「ほ、ほんと?」 俯くのを止めこちらを上目遣いで見上げてくる麻里。 よし、もう一押し 「ああ、本当だ。麻里の口から聞いたんだったら、どんなに眠くなるような教科書の内容であろうとも、すぐに 満員御礼間違いなしのコンサートに早替わりだ!」 あー、何言ってんでしょうか俺は。完全にアホの子だろう、これは。 しかし、目の前に首無し死体が横たわっている状態で、妹を口説いている俺っていったい…… 自業自得という言葉が浮かんだがあえてスルーしよう。 「そ、そう?うれしいなぁ///」 兄さんもお前が単純な子に育ってくれてうれしいよ。 「じゃあ、そんな兄さんに、私の口から、教えてあげるね」 はて?何をだったかな?説得に精を入れていたせいで話題を忘れてしまった。あいにく俺は忘れっぽいことで評判なんで… そこで生ゴミと化している少女の名前さえ知らない始末。えっと、少女αだったっけ? 「日本刀っていうのは人を殺すために作られた武器じゃないの」 はいはい、その話ね。 「日本刀よりも前に作られていて、遥かに人を殺しやすい武器ならいろいろあるでしょ?」 例えば、槍、とかね… 「それでも日本人は日本刀を発明したの。何でだかわかる?」 ここで、わかる、と言ってしまうとまた面倒なことになるので自重する。 そろそろ、人通りが気になるしね。 「なんで?」 「日本刀はねぇ」 そこで一息切って 「首を切るために作られたからだよっ!!」 叫んだ。 457 妹の病んだ原因 sage 2008/05/05(月) 23 34 20 ID WourNVAs 「人が生物を殺して生きていた時代には日本刀なんか必要なかった。 でもね、人と人が争うようになってから日本刀が作り出された。相手を殺した証明に首を主君に差し出すためだね。 だからね、だから私は本来の使用方法で兄さんにたかるこの女郎の首を切ってあげたんだよぉ! あはははははははははははははははははははははははは!!!」 一通りしゃべると、麻里は声を大にして笑い出した。 その顔はまるで無邪気な幼稚園児のようで、いや、実際に頭の中はいろんな意味で幼稚園児なのだが。 こいつが俺の妹たる相馬 麻里、である。身体的な説明をすると御年十六歳、成績優秀にして運動神経抜群、 居合い術免許皆伝の腕前を持つ(じゃなきゃ女子高生が一太刀で首を真っ二つにはできない)。 加えて容姿端麗。大和撫子のような外見でありながら顔には若干の幼さが残り親しみやすさを醸し出している。 性格的な面だが、普段は品行方正を絵に書いたような優等生でありながら気さくで明るい人気者、と上の説明も合わさり完璧超人なる評価をいただいているのだ。 しかし、いかんせん兄である俺の前ではただの人格破綻者である。 しかし先ほどまでの麻里の行動を客観的に振り返ると、 1、首切り 2、やけに芝居がかった仕草で登場 3、俺の反応で落ち込み自己嫌悪 4、手のひらを返して演説 5、叫ぶ 6、高笑い ん~、ヤバイな。特に1,5,6は公共の道端でやっていいことではないだろう(1はどこでもダメだが)。 このままでは警察より先に精神病棟に連れて行かれそうだな……まあ、どちらもいまさらか。 とにかく今やるべきことは、我が妹君の将来を案じることではなく、一刻も早く身を隠すことであったりする。 そのためにはまず、精神世界に呼吸器なしでダイブし未だに高笑いを続ける麻里をこちらに戻さねばならないのだが… 「ねえ、兄さん」 お、勝手に戻ってきおった。 「なんだ」 「もう少しだね」 麻里は頬を染めながらはにかんで言った。 麻里よ。今の発言の意図を理解しろというのは兄には酷というものだ。 「なにがだ?」 「もう、忘れちゃったの?」 あいにく俺は(以下略) 「もう、約束だよ。や・く・そ・く」 キャラを確定してくれ。 ここで覚えていないとか言うとまためんどくさいことになり、結果、逃げるのが遅れるというわけなのだ。 麻里は全方位死角なしの地雷原なのである。 しかし俺は長年の付き合い+愛情(自分で言ってて嘘くさい)という地雷探知機を所持しているので、容易に解答を導き出す。 458 妹の病んだ原因 sage 2008/05/05(月) 23 35 20 ID WourNVAs 「ああ、もちろん覚えているさ」 ああ、もちろん忘れているさ。 「えへへ、やっぱりね!兄さんが私との約束を忘れるわけないものね」 その笑顔が痛いぜ、麻里よ…… まあ、そんな過去よりも今だ。今。 「それよりも、麻里」 「ん?」 「逃げるぞ。人に見られるとまずい」 「なんで?」 なんでってあんたねぇ… 「誰が来ても兄さんには指一本触れさせないよ?」 そう言って小首を傾げる。 くっ、か、かわいいじゃないか…… 「麻里」 「ん?」 「愛している」 「うん!」 ・ ・ ・ はっ!い、いかん!一瞬、脳内がピンク色のお花畑になってしまった… し、仕方ないだろう!つま先から頭頂部までシスコン成分がぎっしり詰まっているのだから… かわいい妹にあんなこと言われた日には、そりゃ、もう、ねぇ。 「ち、違う…こんなことを言いたいんじゃない。」 「?」 よし、こうなったらまたあの手で行こう。 「いいか、麻里」 「なぁに?兄さん」 「そろそろ帰ろう」 「え、だから…」 「わかっている。お前が俺を守ってくれることは非常にうれしい。だがな…」 おっと、すでに鳥肌が。 「俺は一刻も早く麻里の…いや、麻里がア~ンをしてくれた料理が食べたいんだ!!」 「!?」 あー、言っちゃった。 「そのためにはこんなところでそんなゴミのために時間を潰すわけにはいかないだろう?」 「う、うん//」 麻里の目がとろんとしている。もう一押しかな。 「俺は一刻も早く、俺たち二人の家で麻里とゆっくりと過ごしたいんだ。」 「だからな、」 ここで俺は満面の笑みを浮かべてとどめの一言を言い放つ。 「一緒に、帰ろう。」 「 459 妹の病んだ原因 sage 2008/05/05(月) 23 36 01 ID WourNVAs 「うん!」 ・ ・ ・ ちょろいな。 麻里と肩を並べながら帰る途中、麻里の扱いやすさについて考えていた。 このままだといつか、麻里は詐欺にでもあってしまうのではないかと思ったが、 俺の隣で満面の笑みを浮かべながら、右手に日本刀を抜き身のまま持ち歩いている姿を見たら、それはないな思い至った。 てゆうか、銃刀法違反とかいうレベルじゃないだろう。 抜き身のまま行動を闊歩って… 俺は麻里に刀を鞘に納めるように促しつつ、その左手に持ったものを眺めて、言った。 「それ、どうするんだ?」 麻里は笑顔のまま「これ?」と、それを持ち上げる。 「いつもの通り、あの部屋に飾っておくよ?」 「またか?いいかげん、いっぱいになる気がするんだが…」 なんだかんだでもう百近いように思う。 「まだ大丈夫でしょ。元は二人用の寝室だっただから結構広いし。」 「まあ、あいつら無駄に金があったからな。」 そのおかげで今、不自由なく麻里と二人で暮らしていけるのだから。 あいつらに感謝することはそこと麻里を生んでくれたことくらいだな。 「どうしたの?」 「ん?」 「なんか笑ってたから。」 ああ、顔に出てたか 「いや、なに」 「麻里と一緒でよかったなって思ったのさ。」 ただ、なによりも、それだけが、俺の幸福だから… 「あ…」 麻里はそれを聞くと泣き笑いのような表情になって、 「うん!」 と、花が咲くように笑った。 「よし!じゃあ、早くこれを飾って、ご飯にしよう!」 麻里はそう言って、 先ほどの生首が入ったビニール袋を掲げた。
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アレルギー性鼻炎は、要因と屋内の家が払って、形作る外部と免疫が主に睡眠の運動と不足がないために弱められることを思いつく花粉と内臓要因でそこであります。 徴候がダイエットとライフスタイル(例えば多くの、アレルギー性鼻炎による運動)の内容を改善することができるならば、防止は薬に頼ることなくあることができます。 主要な警告は以下の通りです。 クリーンルーム、住宅ちりは、とても耐えられないです。 耐えられない(ちり)ように、豆きれいにされた家にフローリングのその原因アレルギー床のちりを払わせてください。 また、ダニの繁殖地、畳フローリングとカーペットであることは簡単です、それはアレルギー性鼻炎の原因です、フローリングはできれば理想的です。 湿気は、部屋で穏やかです 屋内の空気は乾きます、鼻の粘膜を刺激します、それはアレルギー性鼻炎を引き起こす場合があります。 我々は、鼻の粘膜に、十分な湿気を必要とします。 おそらく守秘性が高いので、最近の住宅は部屋の空気を乾燥させやすいです。 そばに、たとえば、加湿機を置いてください、乾かないように、気をつける部屋であってください。
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496 名前:魔法少女姉その1[sage] 投稿日:2011/09/13(火) 17 52 08.18 ID ZmmTinpl 俺の姉さんはもう二十年以上、魔法少女をやっているらしい。 勘違いしないで欲しい。頭がお花畑のコスプレババアじゃなく、ガチの魔法少女だ。 「マジカルラブリー! スタンダーップ!」 強烈な光と共に素っ裸になった姉さんは、ひらひらのスカートにどういう原理か分からないけれど、目に痛いピンクの光線やら星を飛ばしている。 その中で御年、28を迎えた彼女は変身を終えると最後にブイッ☆と、我が家の居間でキメポーズをかました。 「みんなの心に愛をお届け☆ マジカルシスター華麗に参上!」 「キップイ☆」 訂正。エヘヘ、なんてちょっと頬を赤らめて恥ずかしがっているあたり、やっぱりちょっと頭がお花畑らしい。 ついでに、さっきの妙な鳴き声は姉さんの周囲を飛び交っている謎の小動物のものだ。 「どう!? 弟くん!? かっこいいかな?」 幸いなのが、弟の俺から見ても美人の類に入るほどのお人だから良いのだけれど、そのスラっと伸びた頭身に合わせた魔法ステッキは単純に怖い。 「や、やっぱりダメ?」 「いやまあ、それなりだとは思うけど、別に変身する必要ないよね?」 497 名前:魔法少女姉その2[sage] 投稿日:2011/09/13(火) 17 54 57.87 ID ZmmTinpl 翻って我が家の居間。別に困ってる人も悪人もいないわけで。 良い年こいた大人が痛いコスプレパーティーしてるようにしか見えないわけで。 俺の冷静なツッコミに姉さんはあるもんっ、と魔法少女に似合わない大きな胸をぷるん、と揺らした。 「ずっと弟君にも隠してきたこの姿をようやく見せられる決心がついたんだよ!? ね? プイプイ?」 「そうだっプイ! マジカルシスターは人知れず、ジャーマ率いる悪の軍団と一人で戦ってきたプイ! そんなマジカルシスターにもうちょっと気の利いた言葉でもかけてあげるっプイ!」 いや、急にそんなこと言われてもどうしろと。あと、小動物はその語尾やめろ。 メソメソと年甲斐もなく泣き始める姉さんに、俺はようやく罪悪感を覚え始める。 498 名前:魔法少女姉その3[sage] 投稿日:2011/09/13(火) 17 57 58.52 ID KT6aB+L+ そういえば姉はいつも忙しそうにしていた。 友達と遊ぶわけでもなく、だからといって塾に通っている様子も見えなかった彼女の大きな秘密。 年端もいかない少女が巨悪と戦うなんて、漫画やアニメの世界では日常茶飯事かもしれないが、その負担は想像を絶するものだろう。 腰を屈め、ステッキの角で”の”の字を描く姉さんの肩に手を置く。 振り返る姉さん。本当なら恋人でも作って、女性としての人生を謳歌しているはずの姉さん。 「ごめんな、姉さん。これからは俺も応援するよ」 「お……弟くん!」 パァッと、花が綻ぶように笑った姉さんはそのまま俺に抱きついてくる。 嬉しいやら恥ずかしいやら。あとヤレヤレ、なんて肩を竦めてるそこの小動物殴るぞ。 涙の跡が引いた後、姉さんは何か察知したのか、ステッキから光を発するとその場で浮遊し始めた。 「悪の気配を察知したップイ! マジカルシスター! 出発プイ!」 「うん! プイプイ! それじゃあ弟くん、待っててね!」 そう言って、居間の窓からあっという間に空へと飛び立つ姉さんと小動物。 本当に、本当に魔法少女なんだな。 俺は姉さんが小さな点になって見えなくなっても、その背中を追っていた。 499 名前:魔法少女姉その4[sage] 投稿日:2011/09/13(火) 18 01 31.54 ID KT6aB+L+ 「ひぎゃぁぁぁぁぁ!」 血飛沫と共に肉塊がアスファルトに転がっていく。 先ほどまでだらしない笑みを見せていた女の悲鳴を聞いて、マジカルシスターは口角を釣り上げた。 「痛い? 苦しい? でもね、弟くんの受けた苦しみはもっとなんだよ? 分かる?」 ステッキからファンシーな音と共にピンク色の光線が女の体を浴びせる。ハート型のスポットライトはその実、威力を調節した熱線だ。 途端に肉の焼ける匂いと血だらけの肉塊がバタバタと暴れだす。 化粧で厚塗りされた顔は醜く焼け爛れ、四肢はもう判別出来ないほどにグシャグシャに潰されていた。 しばらくバタバタとのたうち回っていた肉塊に、マジカルシスターは侮蔑の眼差しを向け続けている。 「マ、マジカルシスター。もうこの女の人も分かったと思うプイ。だから傷だけでも治して」 「なに言ってるのプイプイ。この女は私の弟くんを誘惑したのよ? 仕事の付き合いで仕方なく、別に興味の欠片もない合コンなんかに嫌々行かされて」 でも、と憐れむプイプイに彼女はステッキの先を向ける。ヒィッ、と愛らしい魔法動物はガタガタと体を震わせ、地面に塞ぎこんでしまう。 500 名前:魔法少女姉その5[sage] 投稿日:2011/09/13(火) 18 07 47.32 ID KT6aB+L+ 「忘れたわけじゃないでしょう? アンタ達が何年も手を焼いてたジャーマとかいうクズ共を一週間で片付けた私の力を」 「は、はい……」 なおもステッキを向けるマジカルシスターにプイプイは必死に命乞いをする。その脇ではもう人間とも言い難い肉の塊が必死に命を繋ぎとめようとしていた。 「ああ、もうアンタ飽きたから消えて」 ステッキ一振り。次の瞬間には、風に吹かれる砂のように微塵もなく消されてしまう。 しかし、先ほどまでの惨劇に比べれば、その最期はずっと幸せなのかもしれない。 「さ、帰りましょうプイプイ。私の弟くんのもとへ」 目的を終えて満足したマジカルシスターはまた夜の闇へと飛び立っていく。 プイプイは心の中で、これまで消されてしまった女性達に詫びながら彼女の後を追った。 おわり
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676 妹が病んだ原因 第四話 sage 2008/05/13(火) 07 07 27 ID OMUHiuoW 『人間は自分のことを傷つけるものを遠ざける、 もしくは自分から忌避することによって自分の身を守ろうとする。 人によってはこれを愚かな行為と見なすだろう。 何故それに立ち向かっていかない、何故戦わないのか、とね。 しかし僕はそれを愚かな行為だとは思わない。 なぜならそれは全ての生きとし生ける物が持っている本能なのだから。 百獣の王たる獅子でさえ、自分の身を脅かす存在に立ち向かうことなどしない。 生きることは戦いだと僕は思う。 だからこそ逃げるという選択肢をとることは、 立ち向かうわけではないが、決して戦わないわけではない。 だが、もし、本能が逃げろと告げているにもかかわらずに、 立ち向かうことがあるのならば、 それこそが愛というものだと僕は思うのだよ』 先輩と始めてした会話(向こうが一方的に喋っていただけだが)が以上である。 この発言からわかるように、先輩は非常に難儀なお方で、 いくら俺といえどもできればお近づきになりたくない人だ。 にもかかわらず、今現在休み時間において俺は、 そのできればお近づきになりたくないお方に、 わざわざ歩を進め謁見(比喩や冗談ではなく本当にそんな気分だ)しにいっている。 そもそも最初に話をかけたのは俺のほうなのだ。 高校入学を果たしてすぐに、俺はある厄介ごとのため、 先輩に接触する必要があった。 そして初対面にもかかわらず上のような発言をされ、俺はとっさに 『愛が立ち向かうということなら、 少年誌はさぞや純愛に満ち溢れているんでしょうね』 と返した結果、 『うん、合格だ』 と言われ、厄介ごともすっかり解決してしまった。 どうも最初から俺の来訪を知っていたらしく、 俺をどのような人間か試していたらしい。 曰く、面白くない人間に手を貸すほど暇ではないらしい。 ホント、自由というかなんというか。 677 妹が病んだ原因 第四話 sage 2008/05/13(火) 07 07 48 ID OMUHiuoW そんなこんなで屋上に到着。 ちなみに先輩は、晴れの日は屋上、雨の日は図書室に生息している。 どちらもエンカウント率は100%とという脅威の出没率を誇る。 一回授業をサボって会いに行ったときも、 平然と屋上で読書をしていた。 そのときは、 『僕には授業よりも大切なことがある。 それは、常に思考し続けることさ。 僕は思考の結果よりも過程を重視する性質でね。 授業という、結果を教師という自分より無能な人間から与えられるという所業が、 僕には時間の無駄に思えて仕方がないんだ。 だから僕はいつもここで思考に励んでいるのさ』 などということをのたまっていた。 つーか、そんなこと言っているからいつまでたっても卒業証書がもらえないんだよなぁ。 まあ、卒業したらしたで困るんですけどね。 いつまでもドアの前で思考にふけっているわけにもいかんので、 さっさとドアを開けますか。 キィィ 若干錆び付いたドアを開けるとそこには、 夏の到来を告げるような雲ひとつない空が広がっていた。 ワー広いですなー。 しかし先輩が見あたらんねぇ。 トイレかな? ところで空を見てると死にたくなってくるのは俺だけかねぇ。 「空を見ていると」 不意に、 それまで誰もいないように思えた屋上に、はっきりとした声が響く。 「自分が如何に矮小でちっぽけな存在か、ということが思い知らされてしまう。」 678 妹が病んだ原因 第四話 sage 2008/05/13(火) 07 08 16 ID OMUHiuoW それって死にたい、ってことかね。 ワー嫌だ。嫌なお仲間が見つかっちゃったよ。 それよりどこにいるんだろうか。 自分が如何に矮小でちっぽけな存在か思い知らされて、 フェンスの向こうにダイブしてなきゃいいんだけど。 手遅れになっちゃマズイ、と本腰を入れた気分で辺りを見回す。 いた。 先輩はドアのほうからは死角になっている一角の、 フェンスによじ登り、腰をかけていた。 う~ん。後一歩みたいだったね。惜しい。 「今君は、僕が落ちていなくて少し残念に思っただろう」 「何言ってるんですか。 今だっていつ落ちてしまうのかと思うと、 ハラハラドキドキ、ワクワクテカテカですよ」 「ほ~う。君は自分たち兄妹のことを影ながら支えていてあげている、 優しい優しい先輩に向かってそのようなことを言うんだな」 「残念ながら、俺の脳内データベースに『優しい先輩』と打ち込んで検索しても、 先輩の名前はかすりもしないので、安心して逝って下さい」 「ハッハッハ。だったら今すぐ君の頭を切り開いて、 君の脳味噌に僕の名前を直接刻んであげよう」 「ハッハッハ。先輩こそ、そのままじゃ落下したときに真っ先に脳天から逝っちゃいそうなので、 俺が先輩の頭を切り開いてその頭でっかちな脳味噌の中身をくりぬいて、 ダイエットに協力してあげますよ」 「いやいや謹んで遠慮させてもらうよ。 僕の脳味噌を見たら君の貧困なキャパシティでは、 あっという間に限界を迎え破裂しかねないからね」 「いえいえ俺のほうこそ遠慮させてもらいますよ。 俺の脳味噌なんか見た日には、麻里が如何に素晴らしい人間かということを思い知り、 自分のあまりの醜さを嘆き、先輩が自殺しかねませんからね」 「相変わらず殺してあげたくなるほど気持ち悪いシスコン野郎だな、君は」 「先輩のほうこそ、思わず突き落としたくなるくらい頭がいかれていますね」 「あっはっはっはっは」 「あっはっはっはっは」 よし、朝の挨拶終了。 そう、これは挨拶。 こうでもしないと先輩とは会話にならんのだ。 この人は下手するとすぐ自分の考えを述べたがるからな。 演説癖のある思想家は政治家にでもなりゃいいのに。 679 妹が病んだ原因 第四話 sage 2008/05/13(火) 07 08 47 ID OMUHiuoW さてさて、挨拶も済んだので俺は改めて先輩のほうに目を向ける。 そこにいたのは、青年のような口調からは想像出来ないような美女だった。 細身の長身でありながらスタイルも抜群。 ボブカットの髪は夏特有の湿り気をはらんだ風になびき、 細められた目には達観した光を宿らせている。 まあ、美人といってもそれは世間一般の評価であり、 俺個人の評価としては、少女A<先輩<<越えられない壁(鉄板舗装)<<<麻里、である。 兄さんは浮気してないですよー だからこの人には手を出さないでねー いろいろ厄介な人なんだからー 俺は今頃クラスメートと、アハハ、ウフフ、と会話をしているであろう、 麻里に向かって心の中で呼びかける。 俺たちは心と心でつながっていたらいいなぁ、という願望。 おっと。すっかり話がそれてしまった。 どうも俺は麻里抜きでは話が進められないらしい。 まったく進んでないけどね。 さりとて先輩。 「いつまでそこに上っているんですか。 先輩は煙と同じくらい高いところが好きな人ですか?」 「いやなに、君らみたいな社会のヒエラルキーにおいて、 最底辺に位置する奴らをたまには上からの視線で観察したくてね」 そう言ってまろやか(誤字)に着地する。 本人が気にしてないなら別にいいんだが、黒ね。 なんというか、まあ、先輩のイメージにぴったりで。 「たまには……ああ。 いつも、卑屈な上目遣いで俺たちのことを見上げるような場所にいるってことですな」 「ああ。いつも日向にいる人間の残飯を処理しているからね。 たまには、高いところから世界を観測してみるのも悪くはないさ」 それはそれは、いつもご苦労様です、と皮肉のひとつでもかまして、 労ってやろうかと思ったが、その言葉で今日来た目的を思い出し、あわてて口にチャックをする。 そ、くらいは漏れ出したかもしれないがそこは気にしないことにしよう。 それよりも用事用事。 何も俺は、暇だからと先輩に会いに来るほど酔狂な人間ではないのでね。 麻里にばれると血を見ることになるような危険を冒してまで、 この人に会いに来たのにはそれなりに理由があるわけで…… 680 妹が病んだ原因 第四話 sage 2008/05/13(火) 07 09 08 ID OMUHiuoW あー。 昨日の件。どもどもでした」 俺はここに来た目的を圧縮して相手に送る。 先輩は一瞬、何のことやら、みたいな表情をして合点がいったのか、 ああ、と頷いて返事をする。 「なに、気にしなくていいさ。 僕と君の仲だろう。なにを畏まる必要がある。 友情とはいかに相手に見返りを求めずに尽くすか、ということだと僕は思う。 自分に利益を求めてはそれは仕事であり、契約である。 相手のことを自分の都合よく使い、自分も相手に都合よく使われる。 それこそが互いを認め合ったものたちの、あるべき友情の姿だと僕は思う。 だから君は僕の事を存分に使ってくれてもかまわないんだ。 友人である君が望むのなら僕は喜んで今ここで純潔を散らして見せるだろう」 「いや、俺と先輩の関係はまさしく仕事でしょうが。 先輩みたいな変人は俺一人で十分ですし。 それと、ありもしない純潔を散らすとか言わないでください。 麻里に聞かれたら殺しますよ」 まったく心臓に悪い。 まあ、先輩のことだからそのあたりは心配要らないのだが。 「おやおや。ずいぶんと嫌われてしまったものだね。 反抗期かい?」 「反抗しようにも親はいませんし、 そもそも別に嫌いじゃないですし」 ただ単に苦手なだけで。 「まったく、君はほんとにシャイだな」 ああ、ホントに。この人は口さえ開かなきゃ… 「冗談はさておき、昨日のことだろ? なに、あの程度なら本当にたいしたことなんかないさ」 たいしたことがないんですって。 一夜にして、俺が少女Aに呼び出されて告白を受けたことをみんなが忘れてしまっているのに。 681 妹が病んだ原因 第四話 sage 2008/05/13(火) 07 09 43 ID OMUHiuoW いくら放課後だったといっても俺が少女Aに呼び出されたときは、 まだ教室にはクラスメートがいて、 一緒に帰ったときも校内には俺と少女Aを目撃した生徒がいなかったわけではない。 また、彼女は友人が多く、そのうちの何人かは彼女が俺に好意を持っていたことを知っていた。 にもかかわらず、俺には疑いのまなざしは一切向かない。 まるで、彼女と俺の間には何もなかったかのように、誰の記憶にも残っていない。 それだけのことをやっておいて『たいしたことない』と言う。 まったくこの人は…… 「ホントにいったいどうやったんですか? みんなの記憶を消すなんて荒技。 なんですか、催眠術でも使ったんですか?」 「まあ、方法なんかいくらでもあるさ。 『起きたこと』を『無かったことに』にして闇に葬り去る。 そういったことは僕みたいな『始末屋』の専売特許だしね」 そう、なにを隠そうこの人は裏社会では有名な『始末屋』である。 高校入学当初、いい加減麻里の殺人行動を自力で隠し切ることに、 限界を感じた俺は名のある情報屋からこの高校にそういったことの専門家がいる、 という情報を買い取り、接触した。 依頼人の都合の悪いことをどんな手を使ってでも抹消する、 忘却のスペシャリスト、それが『始末屋』である。 本来なら莫大な報酬を必要とするのだが、 俺は先輩に『気に入られた』らしく、今のところ報酬らしい報酬は払っていない。 タダならタダでいいんだけれども… 「ん?どうしたんだい?」 「いや、こんなことをしてもらっておいてタダと言うのには、 何か裏があるんじゃないかと思いましてね……」 「ほう」 その言葉を聞いた途端、目を細めいやらしく笑う先輩。 しまった。余計なことしか言わない口だよな。 「つまり、君はどんなことをしてでも僕に報酬を支払いたいと、 そういうわけかな?」 「いえ、べつに、そういうわけじゃ……」 まいったな。 俺は攻めるほうが好きなので、こういう風に攻められるのは弱いんだよな。 「そうだな……僕は基本、物欲とか俗世のものとはかけ離れているからな……」 「仙人か、あんたは…」 かく言う俺も麻里以外には興味がないのだが…… 「まあ、お礼云々は別にいいさ。 君たち兄妹には楽しませてもらっているからな。 くふふ、本当に君たちは面白い」 「はあ……」 682 妹が病んだ原因 第四話 sage 2008/05/13(火) 07 10 18 ID OMUHiuoW 別に俺たちは夫婦漫才師でもないんだよな……自然に間違えた。 そういえば…… 「先輩はなんで『始末屋』なんてめんどくさいことしているんですか?」 「ん?ああ。そういえば君にはまだ話していなかったね。」 先輩はこちらを向き、真剣の『し』の字を申し訳程度に隠した目で語る。 いや、そんなの分かんないけど。 「前にも話したと思うけど、僕は物事の結果よりも過程を重視するタイプなんだ。 結果を考えず、思考することにこそ意味があると僕は思う。 僕の人生はきっとこれからも、死ぬその時ですら、 ひたすらにいたずらに思考し続けるだろう。 なぜならそれこそが僕のアイデンティティであり、至高の楽しみであるからだ。 僕にとって、結果を与えられるということは思考を停止しろ、と言っているのと同義だ。 そして、それは僕にとって何よりも耐えがたいものであり、 それに甘んじるくらいであるなら僕は喜んで外道となり、思考の探求を続ける。 僕が満足しない結果、僕が十分に思考しきったと考えられる結果以外は僕は認めない。 そんな結果は、そもそも思考自体をなっかたことにする。 そんなことを、飽くなき思考への探求を続けているうちに、 気がついたら『始末屋』と呼ばれるようになっていた、というわけさ。 わかったかな?」 あー とりあえず、先輩が話を埋めるにはものすごく役に立つことはわかったな。 いや、自分でも何を言っているのかはさっぱりなんだけど。 「先輩が自己中の身勝手人間だというのはわかりました。 とりあえず、その語り癖を生かして政治家にでもなればいいんじゃないですか」 と、さっき心の中で思い描いたことを口から吐露する。 まあ、この人が指導者になるんだったら政治家よりも教祖様のほうがお似合いな気もするが。 そしたら俺は、まあ、麻里教でも立ち上げようかな… いや、それだと麻里に群がるゴミ虫どもが…… と、俺がシスコンがおそらく一生に一回は直面するだろう(おれだけではないと願いたい) 命題に頭を悩まされていると、 「別に僕は自分の考えに同調してもらうために、延々と話しているわけじゃない。 僕は単に自分が思っていること、思考の途中経過を誰かに報告したいにすぎない。 それは決して誰かと分かりあうためではなく単なる僕のエゴ。 それを聞く相手は別に君ではなく、そこら辺を歩いている幼稚園児にだって、 僕は君に聞かせたのと全く同じ内容を話すだろう。 まあ、僕は一度として同じ考えを別の人に話したことはないんだが」 694 妹が病んだ原因 第四話 sage 2008/05/13(火) 19 32 38 ID OMUHiuoW いや、幼稚園児に聞かせたら確実にトラウマになるでしょう。 まあ、なんだ。 「とにかくあなたはおかしいってことで……」 そういう結論に墜落。 おっと、結果を出したら怒るんだっけ。 じゃあ、あくまで暫定変人ということで。 「僕自身は多少なりとも自分のことは変わり者だと思っているけど、 それを、君に、言われるのは甚だ疑問なんだが」 先輩は自分のことを語る時よりも、鋭さを増した声と視線で俺を射抜く。 な、なんだ!い、いきなりマジになりおったぞ!! 「君が君自身のことをどう思っているかは知らない。 僕はこれでもいろいろな人種の人間を知っているつもりだが、 それでも君のような人種はほとんど見たことはない」 ほとんどってことは、稀に俺みたいなシスコンがいるわけね。 先輩はそこで一息、区切って、 「君のように、妹に殺させるために告白を受ける人間はね」
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763 :風紀姉 ◆ou.3Y1vhqc [sage] :2011/11/25(金) 00 21 05.06 ID 1fnicmcA (2/7) 初めまして、初ねぇこと初音です。 私の朝は早く、スズメが鳴き出す一時間前に起床します。 理由は朝御飯の準備、二つ分の弁当の準備、これで一時間かかるのです。 さて…エプロンを着け、料理に取り掛かりましょうか。 まずはウインナーをタコさんにしましょう。 目も口も忘れません。 次に卵焼き。 甘いのは嫌いなので、塩で味付け。 塩分は控え目にしたいのですが、あの子はこれじゃないと食べません。 次々にオカズを盛り付け、最後にご飯を入れてさくらデンプでフィニッシュ。 蓋を閉めてあの子の学生鞄の底に入れます。 学生鞄の端に小さな水筒を差し込んで鞄を閉じます。 エプロンを脱ぎ自分の制服とあの子の制服にアイロンをかけ、制服に着替えるとあの子の制服をハンガーに掛けて二階から降りてくるあの子を待ちましょう。 ……………………………………………来ました。 足音が聞こえます。 めんどくさそうな…あくびでもしているのでしょうか? 足音だけで眠たそうな顔をしているのがわかります。 椅子から立ち上がり扉の前に立ちます。 「ふぁ~あッ…初ねぇおはよう」 「はい、おはようショウくん」 ――可愛い弟の起床です。 764 :風紀姉 ◆ou.3Y1vhqc [sage] :2011/11/25(金) 00 21 30.14 ID 1fnicmcA (3/7) 「ほら、早く歯磨いて服着替えて。ご飯もうできてるから」 「あぃ…」 眠た眼を人差し指で擦りながらショウくんが制服を掴んで洗面所へと歩いていきます。 それを見送り、作った料理を素早くテーブルに並べましょう。 ショウくんは待たされるのを嫌うからです。 ショウくんの食器をテーブルに並べて椅子に座ります。 数分後、制服姿のショウくんが戻って来ました。 いつ見ても制服が似合います。 姉の私から見てもカッコイイと思います。 いえ、カッコイイです。 「それじゃ食べよっか?いただきま~す」 「いただきます」 偉いですね。 やっぱり家の弟はできます。 最近の子は挨拶ろくにできないと言われていますが、家のショウくん違います。 優しいし、気遣いもできるし、何よりお姉ちゃん思いの出来た弟なのです。 しかし、最近ショウくんが思春期なのかあまりお姉ちゃんの言うことを聞かなくなってきました。 姉としてはこれを“成長”と喜ぶべきなのでしょうか? 難しい年頃です。 部屋に入ると「…なに?友達来てるんだけど」と早々に追い出されてしまいますし、お風呂に入ろうとすると突然「勝手に入ってくるなよ!」と怒鳴る事もあるのです。 765 :風紀姉 ◆ou.3Y1vhqc [sage] :2011/11/25(金) 00 22 15.98 ID 1fnicmcA (4/7) しかし私はショウくんのお姉ちゃん。 身勝手な理不尽を見逃す訳にはいきません。 ショウくんを湯船から出して正座させて説教してあげました。 やはりお姉ちゃんだから、ショウくんにもちゃんとした大人になってほしいから…。 目を下に向けてまったく私を見ようとしないのでショウくんの顔を掴んで説教してあげました。 弟に間違った道を歩かせないように教育するのも私の仕事なのです。 「それでショウくん、今日もいつもの時間に校門で待っててね」 「今日は友達とカラオケに行くから先に帰ってていいよ」 驚きました…思春期=反抗期です。 「何時ごろにカラオケは終わりそうなの?夕飯作る時間もあるから教えて」 「友達と食べて帰るよ」 またです。 最近このような反抗的な態度が頻繁に目につきます。 「だめよ、5時には帰ってきて」 季節はもう冬。 6時になると外も暗いのです。 「5時?もう高校生だよ?早く帰れても8時ぐらいにはなるよ」 「8時!?だ、だめよ!ショウくん何を考えてるの!?ショウくん前に段差で躓いて頭にぶつけて血がっy「小学生の時だろ!そんな昔の話しするなよ!」 766 :風紀姉 ◆ou.3Y1vhqc [sage] :2011/11/25(金) 00 22 46.87 ID 1fnicmcA (5/7) 「お姉ちゃんになんて口の聞き方するの!ショウくん前々から言いたかったんだけど、ショウくん最近夜中部屋で何してるの!?」 「な、なにって…」 「9時には寝なさいっていつも言ってるでしょ!?それにショウくんのパンツに白いカピカピしたモy「い、いってきます!」 慌てたように立ち上がると、そのままリビングを飛び出し玄関から外に飛び出していってしまいました。 「ショウくん車に気をつけるのよ!あ、後鞄忘れてる!」 鞄を掴んで玄関へ向かいますが、既にショウくん姿はありません。 「まったくショウくんは……はぁ」 ため息を吐いてリビングに戻ります。 ショウくんも17歳。 エッチな事に興味があるのでしょう…しかしまだ子供には早いと思います。 そう言えばショウくんカラオケに行くとか言ってましたが、その中に異性は居るのでしょうか? ショウくんから好きな女の子が居るなんて事は聞いたことがありませんけど…。 居たとしたら大問題です。 学生のショウくんは彼女なんてものは必要ありません。 そうです……この鞄を届けるついでに私からクラスの皆に言ったほうがいいかも知れないです。 ――ショウくんを悪い道に連れていかないでくださいと。 767 :風紀姉 ◆ou.3Y1vhqc [sage] :2011/11/25(金) 00 23 21.65 ID 1fnicmcA (6/7) これは産まれた時から私の使命。 ショウくんを立派な大人に育て、どこに出しても恥をかかない大人の男に…。 そして私の夢はショウくんに「初ねぇ…本当にありがとう。初ねぇが居たから今まで生きてこれたんだ。今度は俺が初ねぇを守るよ…大好きな初ねぇを」 ………………むふっ…最高ですね。 やはり私がいないとショウくんはダメになります。 まだ、姉離れは早いですよね。 「まったく…仕方ないわねぇショウくんは」 ショウくんの鞄を掴むと私もショウくんの後を追うように家を後にしました。 ショウくんはまだ卵…まだまだこれから汚れた世界を見ていくでしょう。 汚れを見るのは仕方の無いことです…しかしショウくんが汚れに“触れる”のは我慢できません。 ショウくんが知らない間に汚れが付着するかも…そうなれば一大事です。 だから姉である私がショウくんに付着しそうな汚れをショウくんに付着する前に落とすのです そう……私はショウくん専用の風紀委員でもあるのです。 早くしないと今にもショウくんに……。 ――と言うことで、今回はこれで……初ねぇこと初音でした。